てらまちフォト一覧

DJポリスのさばきに恐れ入谷の鬼子母神

日付固定の入谷朝顔まつり、例年通り昨日から開催されているようです。鬼子母神の真源寺さん前面の言問通りは、17時以降歩行者天国になります。朝顔の露店や食べ物などの屋台も車道に展開されるので、朝からやっている祭りですが、やはり夕方以降に訪れるのが楽しそうです。昨年は最終日の8日に訪れました。この日は雨。歩行者天国になる時間を狙っていったら、通行止めのポイントに警察車輌が待機していました。お詣りして、あさがお守りを戴いて帰ろうとすると、その車輌の上に、ウワサに聞く(?)DJポリスが車や人をさばいていました。笛を鳴らしたてたり怒号で制御するのではなく、流れるようなしゃべりで人と車の流れをコントロールしていました。七夕の今日、午前10時には35度超えの猛暑となっている東京。仕事帰りに寄ってみようかと思ったら、夕立の予報が出ていますね。さて、朝顔市はどうしたものか・・・。

DJポリスのさばきに恐れ入谷の鬼子母神

2016年7月7日公開  2015年07月08日撮影

寺町魚河岸築地

豊洲への移転を控えて、市場が休みの日曜でも国内外からの観光客で大賑わいの築地場外。通りかかったのがちょうど昼時で、好奇心から場外市場へ入っていったら、歩くのもままならないほど。かつては築地本願寺の寺中子院58か寺が立ち並んでいたのが、現在の場外市場だそうで、現在は4か寺を残すのみ。観光客であふれる場外でも、圓正寺の前などは人がおらず、ぽかーんと空間があいています。圓正寺は側面をテナント利用していますが、日曜のこの日はすべてお休みでした。雑踏から逃れるように歩いていくと、本願寺の東側、つまり裏側の通り。裏側といってもやはり伊東忠太設計の本願寺本堂の威容に目を惹かれます。昭和の始めに建てられた古代インド様式のお堂は、お寺は当然のように木造だった当時、築地の人々の目にはどのように映ったのでしょう。

寺町魚河岸築地

2016年7月5日公開  2016年07月03日撮影

蓮と蜻蛉

この季節、お寺の境内に蓮がうつくしく花開いていますね。春先にとあるお寺にお詣りした際、睡蓮をひと鉢分けていただきました。そのお寺の本堂へ至る階段にはずらっと野菜の鉢が。「仏様のための野菜ですよ」と、ご住職が教えてくださいました。それぞれのお寺にある蓮も仏様のためなのでしょう。そのうつくしさは、お詣りする私達の目や心も楽しませてくれます。深川永代寺で色濃く咲く蓮に見入ってしまいましたが、ふと目をそらすと、花の隣のつぼみで蜻蛉が羽休めしています。そーっとカメラを向けてカシャッ。東京の梅雨はまだ明けそうにありませんが、本格的な夏はすぐそこに。

蓮と蜻蛉

2016年6月30日公開  2016年06月26日撮影

まちあるきで紫陽花を

今朝は久しぶりに爽やかに晴れた東京。先日、今週末の浅草のあさがお市について書きましたが、アーカイブを見てみたら、去年は西新井大師、一昨年は池上本門寺、その前は川崎大師、さらにその前は鎌倉と、毎年どこかで紫陽花の写真を撮っていました。今日はその中から鎌倉での1枚を。4年前の6月15日、建長寺での「法話スペシャル」へ向かう道すがら、小さな川に草花が繁茂し、その上を鉄橋が渡河している風景に出会いました。目的地まっしぐらだと通り過ぎてしまうかもしれません。でも、歩く速度をすこし緩めると、ふと、さりげなく季節の素敵な風景が目に入ってきます。鎌倉で紫陽花といえば名月院、長谷寺、成就院が有名ですが、名所と云われるところは大変混雑します。この季節なら、お寺とお寺を結ぶ道や切り通しなど、あちこちで紫陽花が見られるはず。人混みに疲れてしまうより、まちあるきで自分だけの花の名所を見つけてみませんか。

ちなみに、今年も「建長寺法話スペシャル」は6月17・18日の2日間。建長寺の境内にも、紫陽花がありますよ。

まちあるきで紫陽花を

2016年6月17日公開  2012年06月15日撮影

開かれたお寺|青山梅窓院

青山にある梅窓院の開山忌法要と能楽奉納に参会させていただきました。「どなた様もどうぞ」という言葉通り、檀信徒でなくてもウェルカムな雰囲気。外苑前の駅からすぐ、竹林の参道を通って山門をくぐると、隈研吾氏による新しい解釈の本堂が。梅窓院さんは「開かれたお寺」を標榜されています。新しい本堂も、竹林で縁取られた参道も、裏道からの入り口も、法事に訪れる檀家さんや散歩で通りかかる近隣の住民、行事への訪問者など、あらゆる人々を受け入れ、招き入れるつくりとなっています。開山忌には毎年能楽奉納が行われているとのこと。正面の掲示板にはさまざまな行事が掲示されます。ホームページにも詳細な説明があります。こういうオープンなお寺、ほかにも増えていくといいですね。

開かれたお寺|青山梅窓院

2016年6月12日公開  2016年06月11日撮影

江戸の時代絵巻|神幸祭

赤坂日枝神社山王祭の神幸祭は隔年開催、都心での祭礼行列をひと目見ようと、行ってみました。行列は朝7時半に日枝神社を出発し、江戸城―皇居の北から西を通り、南側の日本橋、八丁堀まで回ってから赤坂へ戻っていくルートです。江戸時代には将軍の上覧もあり、祭りにかかる費用は幕府もちだったという「天下祭」です。靖国神社付近に陣取り、祭礼行列を観覧しました。先頭の提灯から最後尾の山車が通過し終えるまで約25分。行列を構成するのは、山車、神輿、馬、馬車等々さまざまで、先導、山車牽き、お囃子、巫女さん、お稚児さん等々、これも色とりどり。川越や佐原など、現在関東で行われている山車祭りはこの神幸祭がルーツだとか。佐原の山車人形などは明治以降巨大化していったそうですが、今日拝見した人形は小振り。ビルが林立する都心をしずしずと・・・というのを想像していましたが、意外と進行は早く、チャキチャキな感じでした。

江戸の時代絵巻|神幸祭

2016年6月10日公開  2016年06月10日撮影

お酉様の紫陽花

11月の浅草酉の市で知られる長國寺。毎年6月は地域をあげての「いきいきあじさい祭」で賑わいます。今年平成28年は6月18日と19日の2日間。一足先に入谷へ行ってみました。今朝は梅雨の晴れ間、昨日までの天気予報とは異なり、薄日も差しています。下町風情が残る沿道のあちこちにはすでにさまざまな種類の紫陽花が咲き競っていました。パン屋さんやおせんべいやさんの店先を覗いたり、軒を連ねる昭和の看板建築を眺めたり。「お好みの天丼つくります」という天麩羅屋さんの手書きの貼紙や商店街イベントの幟など、歩いているだけでワクワク。鷲神社と長國寺が居並ぶのは浅草から続く国際通り沿い。長國寺の参道では、ずらりとたくさんの種類の紫陽花が満開を迎えています。お祭りは来週末、健康祈願のほうろく灸も行われます。下町の風景を楽しんで、お灸を据えてもらってすっきりして、紫陽花をお土産にという下町さんぽ、いかがでしょう?

お酉様の紫陽花

2016年6月8日公開  2016年06月08日撮影

和む禅寺|国東泉福寺

国東半島には、その真ん中にある両子寺をはじめとして、天台宗系の寺院が立地しています。そのなかで、ここは数少ない禅寺。寺務所へ伺うと、斜面に建てられた回廊で本堂へお詣りするよう勧められました。本堂へ至る手前、上ってきたほうを見下ろすと、初夏の緑の中におさまる茅葺の仏堂(重文)が美しい。本堂はまだ木の香りが残るほどの近年の築で、伊勢から切り出した材を使用しているとのこと。お詣りの後寺務所へ降りていくと、ご住職から特製のお茶のお接待をいただきました。宇治や嬉野のものを好みの味にブレンドしているとのことで、これまでいただいたどんなお茶とも違う、旨みと渋みとコクがギュッとつまった味。これまた濃い味の羊羹によく合いました。ご住職はもちろん、玄関先にいらしていたお客様、ご住職と打合せをされていた方(建築士さん?)、みなさんいろいろと教えてくださったり、勧めてくださったりと、さりげないホスピタリティにあふれていました。

和む禅寺|国東泉福寺

2016年6月7日公開  2016年05月27日撮影

黒田官兵衛ゆかりの赤壁寺|大分中津

大分県中津市の寺町。小雨でしっとりと濡れた石畳舗装を紫陽花が縁取る道に面して、いくつものお寺が並びます。城下町らしい曲がりくねった道を歩いていると、突如真っ赤な壁が目の前に現れました。この合元寺は黒田官兵衛が開基。「黒田氏の入国に反対した宇都宮鎮房が中津城内に誘殺された時、鎮房の重臣は奮戦しましたが、ことごとく切り伏せられ、壁はその血で赤く染まったそうです。その後壁は何度白く塗っても血が染み出してくるので、ついに赤く塗ったといいます。(中津市教育委員会による説明板)」
中津には、黒田家ゆかりの史跡や寺社が数多く残されています。寺町、城下町あるきをしていたら、おのずと黒田の足跡をたどっていました。

黒田官兵衛ゆかりの赤壁寺|大分中津

2016年6月2日公開  2016年05月28日撮影

牡丹 ― 花ではなく、餅の寺

提灯に「牡丹餅寺」と記されていますね。鎌倉はフジ、ツツジ、アジサイ、ハギ等々、季節毎に花々で彩られ、それが代名詞となっているお寺もありますね。そんな鎌倉ですから、「牡丹寺」かとおもったら、「牡丹寺」ですよ、ぼたもち。ここは鎌倉恵雲山常栄寺。日蓮の「龍の口法難」に際し、この地に住んでいた桟敷の尼が胡麻のぼたもちを捧げ、その後日蓮は難を免れたため、「頸つぎのぼたもち」と言われたとか。お寺のリーフレットに、次のような歌が記されています。「昨日無心今日篤信やお萩腹 邪慳の角折れて慈顔や萩の餅 信力の根ざしもふかし牡丹餅」 毎年9月11日、12日には、龍口法難会が行われ、参詣者にはご難除ぼた餅の供養接待があるそうです。そんなぼたもち寺、境内は野趣あふれる草花で満たされ、やわらかな気配でした。

牡丹 ― 花ではなく、餅の寺

2016年5月20日公開  2016年05月15日撮影

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