豊洲への移転を控えて、市場が休みの日曜でも国内外からの観光客で大賑わいの築地場外。通りかかったのがちょうど昼時で、好奇心から場外市場へ入っていったら、歩くのもままならないほど。かつては築地本願寺の寺中子院58か寺が立ち並んでいたのが、現在の場外市場だそうで、現在は4か寺を残すのみ。観光客であふれる場外でも、圓正寺の前などは人がおらず、ぽかーんと空間があいています。圓正寺は側面をテナント利用していますが、日曜のこの日はすべてお休みでした。雑踏から逃れるように歩いていくと、本願寺の東側、つまり裏側の通り。裏側といってもやはり伊東忠太設計の本願寺本堂の威容に目を惹かれます。昭和の始めに建てられた古代インド様式のお堂は、お寺は当然のように木造だった当時、築地の人々の目にはどのように映ったのでしょう。
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