てらまちフォト一覧

川越喜多院 夏の庭

小江戸川越は喜多院。客殿と書院に囲まれた庭園は「遠州流東好み枯山水書院式平庭」とのこと。配された木々にはそれぞれ意味があるようです。大きなサルスベリの下に咲いていたのは色鮮やかなノウゼンカズラ。漢字では「凌霄花」と書くようです。青空とピンク、オレンジのコントラストをカメラに収めようとしていたら、黒い揚羽蝶が蜜を吸いにひらひらと。「凌霄花」は夏の季語。立秋を迎えたというのに、汗だくで夏の花を眺めていました。

川越喜多院 夏の庭

2015年8月19日公開  2015年08月10日撮影

美濃の正倉院 飛鳥川の蜻蛉

紅葉の名所でもある横蔵寺は、二十二体もの国の重要文化財が安置され、「美濃の正倉院」とも呼ばれるとか。伝教大師最澄が自作の薬師如来を祀ったと伝わる古刹です。瑠璃殿に居並ぶ仏像の数々にご挨拶申し上げ、舎利殿で妙心上人の舎利仏(ミイラ)にお目にかかると、小一時間。養老鉄道の揖斐駅へ行くバスを待つ間、境内を流れる飛鳥川に降りてみました。すると、数メートル向こうの石の上に葉っぱ? 枝……? いえ、トンボです。褐色の羽根、青銅色の腹部。あとで調べて、ミヤマカワトンボの雄だとわかりました。人が口にしても大丈夫だろうと思えるほどの澄んだ水、その水が石に当たりながら流れる音、上空を覆い強い日差しを遮ってくれる木々。そこにじっと佇む蜻蛉。ひととき、涼を感じて、山をあとにしました。

美濃の正倉院 飛鳥川の蜻蛉

2015年8月18日公開  2015年08月05日撮影

西国三十三所 結願の華厳寺

三十三か所を巡礼していませんが、いきなり結願(けちがん)のお寺、華厳寺へ行ってしまいました。樽見鉄道の谷汲口(たにぐみぐち)駅からコミュニティバスに乗って約10分で参道入口。この付近で標高は100m程度。つまり、涼しくはなく、汗だくになって参道を進みました。華厳寺は延暦17年(798)に創建された古刹。境内の木々も古木が多いようで、山門を通ってからはほとんど木陰で、まぶしい木洩れ日がきらきらと美しい。木陰にいて木々の間を吹き抜ける風に、ようやくホッとして、お参りしました。

西国三十三所 結願の華厳寺

2015年8月17日公開  2015年08月05日撮影

ローカル線に乗って

地方の楽しみのひとつは、ローカル線。今回は大垣起点の樽見鉄道と養老鉄道に乗りました。今回の目的地の最寄駅は樽見鉄道の谷汲口。大垣からは1日10往復程度運行のようです。途中大きな商業施設の最寄駅があり、そこまでの利用者は多いようですが、そこから先は観光利用が多いのでしょう、ワンマン運行の運転手さんが沿線の見所をアナウンスしてくれます。揖斐川の支川根尾川とからむように何度か橋梁を渡ると、すぐに谷汲口に着きました。写真は、谷汲口駅ホームから、さらに北へ向かう電車を見送っての1枚。この先のほうが、車窓が楽しそうです。

ローカル線に乗って

2015年8月16日公開  2015年08月05日撮影

比叡山延暦寺根本中堂 不滅の法灯

天台宗の総本山である延暦寺は、比叡山全体が寺域。東堂エリアにあり、本堂にあたる根本中堂は来年平成28年から10年に及ぶ大改修に入るのだそうです。堂内にお参りに行くと、「不滅の法灯」に油が注がれるところを拝見できました。「開山以来千二百年間灯り続けるということは、そこに油を注いでいる人が常にいるということ」と、お坊さんが小学生くらいの兄弟に説明していました。この日、根本中堂近くの広場では「比叡山宗教サミット」が開かれていました。1987年から始まったサミットは、さまざまな宗教、宗派の宗教者が集い、世界の平和を祈るのだそうです。延暦寺は曹洞宗の道元や浄土宗の法然など、数々の宗派の開祖を輩出した「日本仏教の母山」とも呼ばれるところ。宗派を超えた催しが開かれるのは自然なことなのかもしれませんね。鐘楼を通りかかったのは、ちょうど「平和の鐘」が鳴らされているときでした。梵鐘の残響は、しばらく耳の奥に留まっていました。

比叡山延暦寺根本中堂 不滅の法灯

2015年8月14日公開  2015年08月04日撮影

比叡山の涼風

琵琶湖畔なら少しは涼しいかと思いきや、標高が上がらないとさほど変わらないということを、坂本ケーブルで延暦寺駅に着いてようやく理解。延暦寺駅のレトロな駅舎は国の登録有形文化財。その2階からは、琵琶湖とその対岸までも見渡せます。この日は気温も湿度も高かったので、対岸の山々ははっきりとは見えませんでした。日本最長のケーブルカーで登ってきた比叡山の標高は800m以上、天上のような、とまでは言いませんが、吹き抜ける風と青々とした眺めに、麓の焦れるような暑さをしばし忘れることができました。

比叡山の涼風

公開  2015年08月04日撮影

穴太衆積みの石垣

琵琶湖側から比叡山延暦寺へ向かいました。JR湖西線の比叡山坂本駅から昭和2年開業の日本一長いケーブルカー「坂本ケーブル」の駅への道の両側には、美しい石積みの塀。「穴太衆(あのうしゅう)積み」というのだそうです。これらの石垣は大津市の指定文化財となっていて、その説明板には以下のように記されています。『坂本の大字「穴太」の一帯に古来より居住し山門の土木営繕的な御用を勤めていた「穴太衆」の技術によるものです。』 坂本は山麓にありますが、比叡山の門前町であり、僧侶が住まい、修行した「里坊」があるまち。そこで石積の技術が磨かれ、全国からその技術が求められ、広がっていったのでしょう。予備知識なく訪れ、通過するだけになってしまった坂本のまち、次はゆっくり散策したいと思わせる印象的な雰囲気がありました。

穴太衆積みの石垣

2015年8月13日公開  2015年08月04日撮影

手水鉢の猫住職 彦根の名刹宗安寺

国宝彦根城の天守閣から城下の眺めを楽しんだあとは、夢京橋キャッスルロードへ。住民主導で街並み再生が行われた通り。10年以上の年月を経て並木も育ち、猛暑日を記録したこの日も木陰をもたらしてくれました。その通りに面して、大きなお寺がありました。天守閣からも、大屋根が見えた宗安寺です。初代藩主井伊直政の正室東梅院が開基とのこと。東梅院は家康の養女で、直政が彦根に配されたのも関ヶ原の戦功によるもの、道理で立派なはず。そんな境内はお盆の準備の装飾が施されていました。お参りの前に清めようと手水鉢へ・・・あ、猫住職さんではありませんか。長毛の衣ではさぞ暑かったのでしょう、手水鉢の水で涼をとっていらっしゃったようです。猫住職がご移動されるのを待って、お清め、お参りいたしました。

手水鉢の猫住職 彦根の名刹宗安寺

2015年8月12日公開  2015年08月04日撮影

彦根駅前の弘法さん 大師寺の寝弘法

国宝彦根城をひと目!と彦根へ。朝まだ8時過ぎだというのに、5分も歩けばもう滝汗。といはいえ、駅からお城まではタクシーに乗るほどでもない距離……。軽く思考停止した状態で歩き始めるとすぐ、お寺の存在を示す赤い幟旗が目にはいりました。蝉鳴く境内に足を踏み入れると、「寝弘法さんいらっしゃいますからどうぞお参りください」と、寺務所から声が。ご住職でしょうか、温厚そうな笑顔でお迎えくださいました。本堂でお参りし、大変珍しい「寝弘法」さんに触れ、平和と健康を祈願。これもご縁と御朱印をお願いしたところ、一緒に散華もいただき、また、汗だくの私を見て「お城のお堀を巡る舟が楽しいですよ」と薦めてくださいました。激暑な滋賀・岐阜のお寺めぐりの冒頭、気持ちが涼やかになりました。

彦根駅前の弘法さん 大師寺

彦根駅前の弘法さん 大師寺の寝弘法

公開  2015年08月04日撮影

品川真了寺 地域の暮らしを見守る象

旧東海道を歩いていたときのこと。すこーし裏道に入ると、そこに地域の方々の暮らしが垣間見えます。ちょっと路地へお邪魔・・・と入っていったその先に、どーん!とエキゾチックな山門と本堂の真了寺が。赤が際立つ本堂は2階建て、その手前にある山門は蓮などが浮き彫りされ、両の柱に小道に向かって象が構えています。本堂正面に上がると、隣の天妙国寺の広い境内が見渡せます。この象が向かっている小道、「まち歩きマップ」(旧東海道品川宿周辺まちづくり協議会発行)には、「地元の人がよく通る裏道」と記されています。なるほど、お参りしている数分の間にも、次々と人や自転車が行き交っていました。

品川真了寺 地域の暮らしを見守る象

2015年8月4日公開  2015年08月02日撮影

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