穴太衆積みの石垣

2015年8月13日公開

2015年08月04日撮影

穴太衆積みの石垣

琵琶湖側から比叡山延暦寺へ向かいました。JR湖西線の比叡山坂本駅から昭和2年開業の日本一長いケーブルカー「坂本ケーブル」の駅への道の両側には、美しい石積みの塀。「穴太衆(あのうしゅう)積み」というのだそうです。これらの石垣は大津市の指定文化財となっていて、その説明板には以下のように記されています。『坂本の大字「穴太」の一帯に古来より居住し山門の土木営繕的な御用を勤めていた「穴太衆」の技術によるものです。』 坂本は山麓にありますが、比叡山の門前町であり、僧侶が住まい、修行した「里坊」があるまち。そこで石積の技術が磨かれ、全国からその技術が求められ、広がっていったのでしょう。予備知識なく訪れ、通過するだけになってしまった坂本のまち、次はゆっくり散策したいと思わせる印象的な雰囲気がありました。