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身体の芯に響く豊山の太鼓

厄払いでもなんでもないけれど、何年かぶりに西新井大師へ行きました。都電荒川線の熊野前から尾久の原公園の脇を通り、隅田川、荒川を渡り、旧道の風情を感じる本木新道を歩き、路地に迷い込みながら2時間ほども歩いたでしょうか。山門を通ると、何やら太鼓の音が耳に入ってきました。本堂の回廊で迫力の太鼓演奏に合わせ、横笛や読経が行われていました。太鼓の響きは本堂全体を満たし、聴く人の身体の芯にずんずんと入ってくるような感じがしました。演奏していたのは「千響」という真言宗豊山派の若手僧侶によるグループで、東日本大震災の被災地支援を目的に活動しているとのこと。途中、大正大学の学生さんも演奏に加わったりしていました。西新井大師では毎月21日の縁日に演奏されているようですが、7、8月はお盆でお休みだそうです。そのつぎ、9月21日はお彼岸の連休のさなか。演奏はあるのでしょうか・・・。

真言宗豊山派仏教青年会サイト内 豊山太鼓千響 サイト

身体の芯に響く豊山の太鼓

2015年6月22日公開  2015年06月21日撮影

京都萬福寺の大きな木魚

「魚梛(魚板)は木魚の原型になったもので儀式や行事の時刻を報じる時に打たれ当山の時計にあたるものです。雲水が棒で打つと山内の隅々迄響き渡る音が出ます」。この木の魚について、このような筆書きの説明書きがありました。長崎の黄檗宗のお寺で同様のものを初めて見て以来、この萬福寺のものが有名だと知り、いつかは見たいと思っていました。萬福寺のサイトでは、この魚梛の音が聴けます。実際には余韻も含め、もっとふくよかな音なのではないかと想像します。そういえば、本堂にあたる大雄宝殿には、直径1メートル以上はあろうかという大きな木魚もありました。その音も聴いてみたいですね。

京都萬福寺の大きな木魚

2015年6月19日公開  2015年05月28日撮影

萬福寺の回廊の灯籠

京都府宇治市にある黄檗宗の大本山、萬福寺の回廊。このお寺は中国より招聘された隠元禅師により開かれました。江戸時代に入ってきた宗派ということもあってか、黄檗宗のお寺は中国のような雰囲気があります。回廊に下げられた灯籠には、華道関係の団体名や流派の名前が見えます。禅宗(臨済宗)とともにお茶の種が日本にもたらされて以来、禅宗とお茶には深い関係があるようです。その辺りは門外漢なので言及できませんが、宇治がお茶の名産地となるきっかけをつくったのは、先日東京国立博物館に来ていた「鳥獣戯画」の明恵上人だという説明板を見つけました。黄檗宗の普茶料理は定休日だったのでいただけませんでしたが、宇治で買ってきたお茶は大変美味しいです。もうひとつ残念だったのは、萬福寺でのお目当てだった大きなホテイさんも展覧会にご出張中。またおいで、ということなのかもしれません。

萬福寺の回廊の灯籠

2015年6月15日公開  2015年05月28日撮影

建長寺 紫雲閣から眺める

鎌倉五山建長寺の庭園を、上から見渡せるのは、客殿の紫雲閣2階から。通常の拝観では入れませんが、坐禅会などの催しの場として使われているそうです。建長寺では「法話スペシャル」という催しが開かれています。2日間にわたって、たくさんのお坊さんが次々と15分の法話をしてくださいます。建長寺のお坊さんだけでなく、全国各地のお坊さんが参加され、さまざまな法話を聞かせてくださいます。境内に入るのに拝観料は必要ですが、法話スペシャルの参加料はなし。どこからどこまで聞いても、どこで抜けても自由。そして、写真のように紫雲閣からの眺めを楽しめるのは、会場で崎陽軒のお弁当を購入した場合で、食事の場所として、紫雲閣に入らせていただけるからなのです。3年前に1度行っただけなので、毎回そうなのかはわかりませんが……。今年は6月26日(金)、27日(土)に予定されています。朝から法話のシャワーを浴びて、それから鎌倉散策、お寺めぐりに行くのもよさそうですね。

第十六回 建長寺法話スペシャルのお知らせ http://www.kenchoji.com/?p=2055

建長寺 紫雲閣から眺める

2015年6月12日公開  2012年06月15日撮影

ふたたび、感動を心に刻む

東大寺大仏殿。写真ではなかなか伝わらない迫力、荘厳さ。上の窓が開けば、大仏さまのお顔が遥拝できるつくり。この唐破風下の「観相窓」、大晦日から元旦にかけて開かれるそうです。東大寺にはこの大仏殿や南大門をはじめとする建造物や、大仏(盧舎那仏像)等、数多くの国宝があり、ほとんどは撮影が可能です。たとえば直に大仏さまと対面した感動は、いちばんは自分の脳裏に焼き付けておきたい。そして、そのときの感覚を思い起すときに、あやふやな記憶を補うものとして、自らが撮影した写真もとっておきたい。もちろん、プロのカメラマンではないのでそうそう思い通りには撮れませんが、あとで見返したときにちゃんと感動がよみがえります。「記念撮影」ではなく、「(自分の)記憶撮影」なんじゃないかと、拝観から2週間近く経った今、大仏さまの写真を見返しながら思いました。

ふたたび、感動を心に刻む

2015年6月10日公開  2015年05月28日撮影

鹿、注意!

ならまちから興福寺や東大寺がある奈良公園のほうへ歩いていたら、可愛らしいサインに遭遇。神様の使いとされる鹿。春日山でゆるやかに管理されている鹿もいれば、野生の鹿もいるそうで、鹿せんべいを売っている奈良公園内だけでなく、あちこちで見かけます。野生と思われる鹿は、ホテルや住宅街などにも出没し、その辺の草をキュ、キュ、と食んでいます。奈良のまちを自由に動き回る鹿のため、青信号でも車は止まるし、この画像のような標識も設置されているわけです。鹿にやさしいだけでなく、奈良のドライバーは歩行者にもやさしいように感じたのは気のせいでしょうか。

鹿、注意!

2015年6月9日公開  2015年05月27日撮影

初夏の奈良公園

5月の末、奈良へ行く機会がありました。到着してまずは奈良公園、興福寺へ。各お寺や施設が閉門したあとの17時過ぎ、修学旅行生の集団もなく、寝床へ帰るのであろう鹿の群れがゆるやかに道路を横断していくのを眺めていたら、奈良に来たという実感が沸きました。真夏の暑さだった日ですが、少し夕暮れの色を帯びた陽射しにきらめく緑が目に優しく映りました。夕陽射す興福寺の境内をゆく人も少なく、おだやかでした。

初夏の奈良公園

2015年6月7日公開  2015年05月27日撮影

武家屋敷と七福神の竹林

千葉県佐倉市は城下町で、江戸時代の面影が残されています。さんぽに打ってつけなのは「武家屋敷通り」でしょうか。ここには数件の武家屋敷と大聖寺というお寺があります。夏のような日差しの中訪れたのは月曜日。武家屋敷の見学はできませんでしたが、通りから伸びる小道は「サムライの古径(こみち)」と命名され、ひよどり坂、くらやみ坂という坂がありました。写真はひよどり坂を取り囲む竹林。このひよどり坂のすぐ近くには大聖院があり、佐倉七福神のうち大黒天と布袋尊が安置されています。武家屋敷、七福神、古道と、いちどにさまざまな要素を楽しめるエリアです。

武家屋敷と七福神の竹林

2015年6月3日公開  2015年06月01日撮影

法善寺、水掛不動尊の僅かな涼

このところの暑さには参ります。5月とは思えない、さんぽには過酷な気候のなか、少しでも涼しくなるかと、大阪は法善寺水掛不動尊へお参り。お不動さん、青空をバックに、苔がびっしりの御身体は赤い幕とのコントラストもくっきり。ひしゃくで水をパーッと掛けると、少し虹がかったり。川沿いなら涼しいかもと、道頓堀川に近づいていったら日陰がなく、むしろ酷暑。すぐさまアーケードに逃げ込みました。

法善寺、水掛不動尊の僅かな涼

2015年6月2日公開  2015年05月27日撮影

しばしおあずけ、法隆寺宝物館

東京国立博物館の「鳥獣戯画展」は行列覚悟の大盛況。展示前期の最終日、入館まで50分待ちという表示を見て、いつもは特別展のあとに行く法隆寺宝物館へ先に行くことに。すると、入口にA4サイズくらいの貼紙に「法隆寺宝物館休館のお知らせ」との表示が。5月20日から来年2016年3月14日までとのこと。トーハクの企画展は何時間もの行列ができるような魅力的なものが多いし、本館は展示数が膨大で見応え充分なのですが、企画展のチケットで入館できる宝物館や東洋館もこれまた楽しいのです。法隆寺宝物館には7世紀頃の鋳造仏などが多数展示されていて、ガラス越しとはいえ間近に拝することができます。すべりこみで休館前に堪能してきましたが、来春まで、しばらくおあずけです。

東京国立博物館サイト 法隆寺宝物館のページ

しばしおあずけ、法隆寺宝物館

2015年5月25日公開  2015年05月17日撮影

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