てらまちフォト一覧
開花、満開、吹雪の桜が終わっても、次々に花々が開いていくこの季節、上野公園、根津神社、湯島あたりなどをぶらぶらあるくと、のどかな下町風景に出会えます。湯島天神東側の男坂を下りたところにある心城院。ここはこぢんまりとしながらも、心字池があり、可愛らしい赤い橋も架かっています。「湯島の弁天様」は元禄のころの創建で、泉鏡花の作品にも登場しているようです。ほぼ1年前のこの日は暑いくらいのお天気。池のカメたちも橋に登って甲羅干しを愉しんでいました。4月中旬の今時期はもうさほど冷え込むこともなく、「夏日」の声が聞かれるようになる5月下旬くらいまでは、1年でもっともあるきやすい時季でしょう。今日もいい天気、ちょっと出かけてみようかな。
湯島聖天 心城院 弁天様のカメ
2015年4月16日公開 2014年04月19日撮影
このところの東京はころころとお天気が変わります。先週半ばは雪まじりの花まつり、昨日は夏を感じさせる陽射し、今日はまた冷たい雨。季節が移ろっていくんですね。昨日は陽射しに誘われて、うかうかとおさんぽへ。桜が目立つ時期は過ぎ、街路の並木や足下の草花が、黄色や青、赤など彩りが華やいできています。今日の一枚は、新宿区高田馬場にある玄国寺の水盤。枝垂桜の花びらが落ち、お寺の方が添えたのでしょう、紫のチューリップが一輪浮かんでいました。そばにある弁財天のお堂にも庭の花が供えられています。奥に端正に整えられた中庭がありました。その中庭に面した庫裡は少々洋風な風情。調べてみたら、庫裡は岩倉具視邸の一部移築とのこと。こんな発見があるのもさんぽの愉しみ。これからはどんどん歩きたくなる季節ですね。
春さんぽのひろいもの
2015年4月13日公開 2015年04月12日撮影
今年の桜前線はすでに東北地方に満開をもたらしているようですね。3年前はどうだったかな、と画像フォルダを見てみたら、青空をバックに、鮮やかな青い屋根、濃いピンクの桜が写った1枚を発見しました。3年前のこの日のフォルダには、満開の谷中霊園の画像もありましたので、この年は今年よりも1週間ほど開花も満開も遅かったのかもしれません。てらまちあるきは、お寺そのものだけでなく、足下を見ればのたりくたりする猫や、頭上のこんな光景を愉しめます。このときは、飛行船が上空を巡っていたのです。画面の左下に小さな白いものが光っているのが見えるでしょうか。
谷中の青い屋根と飛行船
2015年4月11日公開 2012年04月10日撮影
小原庄助さん なんで身上つぶした 朝寝 朝酒 朝湯が大好きで それで身上つぶした ああもっともだ もっともだ
福島の民謡、会津磐梯山の囃子詞に登場する小原庄助さん。福島県だけでなく、広く知られた存在ではないでしょうか。この人物、架空だとかモデルが複数いるとか言われています。その小原庄助さんのお墓が、白河市の皇徳寺にありました。
「羅漢山人及び小原庄助 山人は谷文晁の高弟、酒を好み羅漢山の下に往して絵を画く(中略)台石が銚子の袴、竿が徳久利、笠が盃で会津塗師久五郎の墓 小原庄助とはこの人である。山人に絵付を習にきてこの地で安政五年没す。戒名米汁呑了信士 辞世、朝によし昼になほよし晩によし、飯前飯後その間もよし」(白河観光協会掲示による)
戒名、辞世とも、真偽の程はともかく、見事です。
徳利&盃を象った小原庄助の墓
2015年4月10日公開 2015年04月05日撮影
昨日4月8日はお釈迦様の誕生日、灌仏会でした。お釈迦さまがお生まれになったときに天の龍が甘露の雨を降らせたとされています。東京はみぞれ混じりの雨、甘露と言えなくもないのですが、何しろ寒かった!ご接待いただいた甘茶の温かさが指先に、身体の芯に沁みました。雨の向こうの花御堂は、雑司が谷の鬼子母神です。
花まつりに甘露の雨
2015年4月9日公開 2015年04月08日撮影
先日てらコラム(「花まつり」でお花と甘茶を)で花まつり/灌仏会をご紹介しました。護国寺にはすでに花御堂が設置されているとのことで、一足早く伺ってみました。東京メトロ護国寺の駅を出るとすぐに仁王門があり、まずそこに花御堂がありました。ご近所なのでしょうか。境内に入らずにこの花御堂でお詣りされる方もちらほら。参道を進み、階段を上り、本堂まで行くと、正面にまた花御堂が。高さ15センチほどでしょうか、右手を上へ、左手を下に向けた小さなお釈迦が、カラフルなお花に囲まれています。甘茶をかけてお詣りしました。明日の花まつりでは法要や稚児行列、甘茶のご接待もあるようです。境内の桜はほとんど散っていますが、品種によってはまだ盛りのものも。花まつりはやはり晴天とそれに映える花々のイメージです。せめて雨がやんでくれるといいですね。
護国寺の花御堂
2015年4月7日公開 2015年04月07日撮影
今年の東京の桜はお天気のおかげもあってか、開花の声を聞いてから持ちがいいようですね。まだまだあちこちから満開情報、お花見の様子などが流れてきます。てら×まち×さんぽスタッフは、北区は王子にある飛鳥山公園でのお花見が毎年の恒例にしています。寺町の谷中などはそぞろ歩きもいいでしょうが、お弁当を広げる場所はありません。上野公園は場所取りも大変でしょう。そんな東京の城北地区において、意外と穴場なのがこの飛鳥山です。八大将軍吉宗公が庶民のために桜を植え、公開した、いわば庶民のお花見発祥の地なのです。飛鳥山の東側には音無川(石神井川)が流れていて、川沿いには将軍ゆかりのお寺などが点在しています。音無川沿いにも桜が愉しめる場所がありますので、周辺を散策してから飛鳥山でお花見という流れも良さそうですね。
江戸の庶民の行楽の地 飛鳥山で観桜
2015年4月2日公開 2015年04月01日撮影
ひょんなことから突発的に善光寺へお詣り。今年は七年に一度の前立本尊御開帳の年。さまざまな行事やイベントが催されるようです。お詣りしたのは3月28日の朝。回向柱奉納の前日で、境内や参道はその準備が粛々と執り行われていました。嵐の前の静けさという表現はちょっとあたらないかもしれませんが、朝早かったこともあり、参拝者は少なく、ゆっくりとお詣りできました。「お戒壇巡り」や山門拝観が落ち着いてできたのはありがたかったです。写真はその山門からの眺め。吹流しが御開帳のハレの雰囲気を演出しています。御開帳の期間は、この参道も人々で埋め尽くされるのでしょう。
ご縁に導かれて 善光寺
2015年3月31日公開 2015年03月28日撮影