てらまちフォト一覧
「超」有名な鳥獣戯画をひと目見たい。日曜日16時、国立博物館の門には「特別展会場入場まで50分」「鳥獣戯画甲巻まで(入場後さらに)2時間」との表示。この日は18時閉館。入場をただ待つのはもったいない。法隆寺宝物館で小さな飛鳥仏の数々、東洋館でガンダーラ仏(イケメン!)やクメールの観音菩薩石像などにお目にかかってから、17時ごろに平成館へ。今では世界遺産に登録されている高山寺に収められている仏教美術、お宝の数々、そして、なぜこれほどの美術品があるのか、それを中興の祖・明恵上人の生涯などをもとにひもとき、最後に鳥獣戯画が展開されるという構成です。充実した展示に「甲巻はもうあきらめようか」と思いかけたところに、閉館時間までに並べば甲巻を見られるというアナウンス。18時から列のほぼ最後につきました。
長い長い行列の果てに、紙上で動き、跳ね、泳ぎ、遊ぶ鳥獣たちを眺めたあとのこと。甲巻の冒頭で楽しそうにしていた猿や兎が、平成館の前の水盤で遊んでいました。
特別展「鳥獣戯画-京都 高山寺の至宝-」は、東京国立博物館で2015年6月7日まで
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上野の水辺の鳥獣戯画
2015年5月19日公開 2015年05月17日撮影
まちあるきをしていて気になるもののひとつに、旧町名があります。表札や軒先の住所表示が旧町名のものを見つけ、往時はどんな風情だったのか、その地名の由来は、などと思いをめぐらせます。文京区は本郷と春日の間あたり、菊坂が有名な界隈に「旧 真砂町」の説明板を見つけました。
[寛永(1624~44)依頼、真光寺門前と称して桜木神社前の一部だけが町やであった。明治2年、古庵屋敷を併せて真砂町の新町名をつけた。(中略)文人も多数この地に住んだ。文京区]
有名なのは樋口一葉。町名では菊坂町となるようですが、真砂町のすぐ近く。以前は「一葉の井戸」として説明板があったのですが、住民の意向により撤去されたとか。そろそろとその井戸のある路地におじゃましました。そばには黄色い薔薇が可憐に咲いていました。本当に静かな、落ち着いた界隈でした。 写真の花は、カルミアです。
お寺由来の旧町名―真砂町
2015年5月18日公開 2015年05月09日撮影
「大塚」は不思議のまち。地名としては、北から豊島区北大塚、豊島区南大塚、文京区大塚。大塚の北に南大塚があるのだからややこしい。辛党にとっては銘酒居酒屋の多いまちとして有名ですが、かつて三業地だったことが関係しているのでしょうか。大塚駅の南方にある旧三業地を通って文京区のほうへ向かうと、坂やカーブが多く、どこを歩いているかわからなくなります。そんななかにある東福寺。山門の下には「疫牛供養塔」や「左巣鴨庚申塚 向巣鴨監獄道 右大塚道」と記された石碑があり、境内へのぼる参道の脇に写真のような石碑?オブジェ?が。明治時代にはこのお寺の隣に牧場があり、もう少し南へ下れば現在サンシャイン60が立つ巣鴨プリズンがありました。中興が1562年、当地への移転が1691年とのことですから、歴史のあるお寺です。そこにこの謎の石板……。「大塚」はまだまだ深掘りできそうです。
不思議のまち大塚の謎
2015年5月14日公開 2015年05月09日撮影
この季節、おさんぽしていると、大都会東京であっても、多くの蝶を見かけます。花が多いため、蝶も多く見られます。これは、墨田区業平のとあるお寺で捉えたもの。例年より早めのツツジが盛りを過ぎ、既に蕾を用意したアジサイの植え込みあたりをふわふわと舞っていました。この黒いアゲハ蝶は、模様などの特徴からすると、ジャコウアゲハのようです。お寺には木々や草花が多いので、その分生き物に出会える確率も高いようです。
お寺に舞うアゲハチョウ
2015年5月11日公開 2015年05月05日撮影
本駒込の吉祥寺で開かれていた「チベット・フェスティバル日本2015」。最終日の砂曼荼羅の完成法要と破断が見たくて行ってきました。しん、とした空気のなか完成をみた砂曼荼羅の制作の様子を拝見し、仮面舞踊のチャムを観覧。何種類かの声明や舞踊が組み合わさったプログラムで、ゆるやかなテンポながら、トランスするような高揚感もありました。声明や舞踊には邪気を払うとか、守護するとか、感謝とか、それぞれに意味があることもご説明がありました。チベット・フェスティバルは今日から仙台(藤崎デパート)、5月13日から長野市の西方寺、5月19日から高知県の定福寺と巡回。少しでもご興味のある方は是非足を運んでみてください。
チベット・フェスティバル2015 http://www.tibethouse.jp/event/2015/150425-0524festival.html
チベットのチャム―仮面舞踊
2015年5月8日公開 2015年05月07日撮影
ちょっとギョッとするビジュアルですね。中野区本町にある福寿院の本堂前、小さな祠に据えられています。人頭蛇身は宇賀神で、弁財天とも結びつくことの多い福の神です。宇賀神は民間信仰や神道などさまざまな要素が結びついて生まれたようで、その姿もさまざまのようです。どうしてこのようなお像がこのお寺にあるのか、想像をめぐらしてみたり。思いがけず魅力的なお像に出会うことができるのも、おさんぽの愉しいところです。
(中野区HPでの紹介)。
異形の福の神 宇賀神
2015年5月6日公開 2015年05月02日撮影