境内の広い北鎌倉円覚寺、ゆっくりまわれば半日は居られます。季節の花木はもちろんですが、そこかしこに石仏や石像も多くあります。今日の一枚はその中のひとつ、お地蔵さまの石像です。「享保」の文字が見えるので、江戸期の造立のようです。円覚寺は鎌倉時代後期の弘安5年(1282)の創建ですから、1700年代前半の享保当時ですでに古寺。お像の右側には「童子」の文字も見えます。早世した子どもを思って寄進された像なのでしょうか。生え初めの緑に囲まれた様子を眺めていたら、こちらの表情も穏やかになっているような心地がしました。
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