まちあるきをしていて気になるもののひとつに、旧町名があります。表札や軒先の住所表示が旧町名のものを見つけ、往時はどんな風情だったのか、その地名の由来は、などと思いをめぐらせます。文京区は本郷と春日の間あたり、菊坂が有名な界隈に「旧 真砂町」の説明板を見つけました。
[寛永(1624~44)依頼、真光寺門前と称して桜木神社前の一部だけが町やであった。明治2年、古庵屋敷を併せて真砂町の新町名をつけた。(中略)文人も多数この地に住んだ。文京区]
有名なのは樋口一葉。町名では菊坂町となるようですが、真砂町のすぐ近く。以前は「一葉の井戸」として説明板があったのですが、住民の意向により撤去されたとか。そろそろとその井戸のある路地におじゃましました。そばには黄色い薔薇が可憐に咲いていました。本当に静かな、落ち着いた界隈でした。 写真の花は、カルミアです。
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