「超」有名な鳥獣戯画をひと目見たい。日曜日16時、国立博物館の門には「特別展会場入場まで50分」「鳥獣戯画甲巻まで(入場後さらに)2時間」との表示。この日は18時閉館。入場をただ待つのはもったいない。法隆寺宝物館で小さな飛鳥仏の数々、東洋館でガンダーラ仏(イケメン!)やクメールの観音菩薩石像などにお目にかかってから、17時ごろに平成館へ。今では世界遺産に登録されている高山寺に収められている仏教美術、お宝の数々、そして、なぜこれほどの美術品があるのか、それを中興の祖・明恵上人の生涯などをもとにひもとき、最後に鳥獣戯画が展開されるという構成です。充実した展示に「甲巻はもうあきらめようか」と思いかけたところに、閉館時間までに並べば甲巻を見られるというアナウンス。18時から列のほぼ最後につきました。
長い長い行列の果てに、紙上で動き、跳ね、泳ぎ、遊ぶ鳥獣たちを眺めたあとのこと。甲巻の冒頭で楽しそうにしていた猿や兎が、平成館の前の水盤で遊んでいました。
特別展「鳥獣戯画-京都 高山寺の至宝-」は、東京国立博物館で2015年6月7日まで
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