比叡山延暦寺根本中堂 不滅の法灯

2015年8月14日公開

2015年08月04日撮影

比叡山延暦寺根本中堂 不滅の法灯

天台宗の総本山である延暦寺は、比叡山全体が寺域。東堂エリアにあり、本堂にあたる根本中堂は来年平成28年から10年に及ぶ大改修に入るのだそうです。堂内にお参りに行くと、「不滅の法灯」に油が注がれるところを拝見できました。「開山以来千二百年間灯り続けるということは、そこに油を注いでいる人が常にいるということ」と、お坊さんが小学生くらいの兄弟に説明していました。この日、根本中堂近くの広場では「比叡山宗教サミット」が開かれていました。1987年から始まったサミットは、さまざまな宗教、宗派の宗教者が集い、世界の平和を祈るのだそうです。延暦寺は曹洞宗の道元や浄土宗の法然など、数々の宗派の開祖を輩出した「日本仏教の母山」とも呼ばれるところ。宗派を超えた催しが開かれるのは自然なことなのかもしれませんね。鐘楼を通りかかったのは、ちょうど「平和の鐘」が鳴らされているときでした。梵鐘の残響は、しばらく耳の奥に留まっていました。