てらまちフォト一覧

大仏さまに会いに鎌倉へ

春、秋と、さわやかな気候になってくると、海も近い鎌倉へ行きたくなります。そういえばと思い出したのは、大仏さまが修復に入るというニュース。高徳院のサイトには、以下のようにお知らせが掲載されています。「2016年1月13日から3月10日にかけ国庫補助金によるご尊像の保存・修理工事を実施させていただたきます。その間は、素屋根と足場が設置されますた め、ご尊像の拝観ができなくなります。(以下略)」短期間ではありますが、拝観できなくなるようです。もとから露仏だったわけではないですが、山の木々や空を背景に鎮座する大仏さまはやはり見応えがあります。この写真はおととしの9月。シルバーウイークは鎌倉も混雑するでしょうが、ひと目お会いしたいものです。

大仏さまに会いに鎌倉へ

2015年9月16日公開  2013年09月09日撮影

路傍で傾聴する石像

「なになに? 話してごらんなさい」と耳を傾けるお坊さん。幡ヶ谷不動尊で知られる荘厳寺、その脇道を入っていくと、石の郵便ポストやちいさな七福神(のような…?)など石造物が点在しています。そうです、石屋さんがあるんですね。お寺があればお墓があり、墓石や石像を供する石材屋がありますね。この石のお坊さん、道ゆく人々の声を受け止めてくれそうな感じがします。まちの人々も、声を出さないまでも心の中ではごあいさつして通っているかもしれませんね。

路傍で傾聴する石像

2015年9月15日公開  2015年09月13日撮影

お寺の言葉 一粒万倍

いちりゅう-まんばい 【一粒万倍】 [報恩経四「世間求利、莫先耕田者、種一万倍」]①一粒の種子もまけば万倍の粒となるの意で、少しのものもふえて多くの数になるたとえ。少しだとて粗末にはできぬの意にもなる。(広辞苑)

お豆腐は、大豆から作られます。大豆一粒を植え育てると、何粒収穫できるのでしょうか。品種や環境などさまざまな要因はあるとは思いますが、一粒で一粒、ということはないでしょう。この掲示は渋谷区は初台の東京オペラシティのすぐ近く、正春寺の門にありました。「まめで四角でやわらかく」とは難しそうですが、理想的な状態のようにも感じます。お豆腐はほぼ毎日食卓に登場します。今夜は、この言葉とともに一粒からの恵みを噛み締めたいです。

お寺の言葉 一粒万倍

2015年9月14日公開  2015年09月13日撮影

日本仏教の母山 比叡山での祈り

法然、親鸞、道元、日蓮ら錚々たる面々がのぼり、出家したり修行したのが、比叡山。今年はご縁をいただき、真言宗豊山派の長谷寺、黄檗宗の萬福寺、そして、天台宗の延暦寺と、立て続けに大きなお寺へお詣りすることができました。茨城稲田の西念寺は、親鸞がお寺めぐりをしていると、宗派や本山が気になったりします。そうしたことを少しずつ調べていくと、天台宗や比叡山がその先に見えてくることが多々あります。比叡山へうかがった8月4日は、「世界宗教サミット」が行われていました。この世に生を受けたものすべてを救済したいという最澄の願い・祈りは千二百年たった今でも、不滅の法灯として灯り続けています。

(参考:『あなたの知らない最澄と天台宗』山折哲雄著)

日本仏教の母山 比叡山での祈り

2015年9月11日公開  2015年08月04日撮影

稲田川のハグロトンボ

茨城県笠間市の西念寺を訪れたときのこと。稲田駅で電車を降り、すぐ近くの川を歩いていくと、地名の通りに田んぼが広がっていました。刈り取りが終わった田もありましたが、ほとんどはあと1週間か10日のうちに刈り取られるだろうという状態でした。川伝いにお寺へ向かってのんびり歩いていたら、川面にひらひらと黒い影がいくつか舞っているのを見つけました。ひらひらとした羽ばたきに、蝶かと思ったらハグロトンボでした。ほとんど止まっているような水面に浮く草にふわっと止まり、じっとしていたり羽根をひらひらさせたり。もう少しお寺に近づいていくと、7、8匹、集団でひらひらしているのも見かけました。この後の通り雨、トンボたちはどこでやりすごしたのでしょうか。

稲田川のハグロトンボ

2015年9月10日公開  2015年09月04日撮影

白河霊巌寺門前の双体道祖神

清澄白河をぶらりと歩いていたら、双体道祖神にお目にかかりました。道祖神には文字が刻まれたもののほかに双体のものがあるそうです。双体道祖神は、おだやかな表情が多く、ときには微笑んでいるものもあり、見つけるとほっこりします。置かれているのは霊巌寺の門前の石屋さんの前。霊巌寺には水戸街道の出入り口に据えられた江戸六地蔵のひとつがあります。道祖神も村などの境に置かれたもの。石屋さんが置いたものだとしても、この場所にあることに、何か意味があるような気がします。

白河霊巌寺門前の双体道祖神

2015年9月9日公開  2015年09月06日撮影

稲田禅坊 山門

稲田禅坊西念寺は、鎌倉時代初期(1214年頃)、親鸞聖人が浄土真宗の根本聖典「教行信証」を記したという場所。越後国への配流を解かれた親鸞は、京へ戻らずに常陸国へ入り、下妻などを経て、この地に草庵を結びました。室町初期のものというこの山門をはじめ、親鸞が植えたとされる「お葉付き銀杏」、親鸞のお骨が納められているというご頂骨堂、平成七年落慶の堂々たる本堂と、見所の多い境内です。本堂に招じ入れてくださったお寺の方が「本願寺が東とか西とかいう前からここは親鸞さんのお寺なんです」と仰っていました。11月の報恩講には、全国から大勢の門徒さんがバスを連ねてくるそうです。この日は平日の午後ということもあり、お詣りする人はほかになし。木漏れ日が眩しい山門前、この30分ほどあとには盛大な雷雨がやってきました。

茨城県公式観光情報サイト 親鸞聖人ガイドのページ

稲田禅坊 山門

2015年9月8日公開  2015年09月04日撮影

親鸞聖人ゆかりの地で猫と雷雨にあう

茨城県笠間市の稲田は、浄土真宗の宗祖親鸞聖人が草庵を結び、20年ほど暮らした場所。現在は稲田禅坊西念寺となっているその地を訪ねてみました。出稲し、色づくのを待つ田んぼに囲まれ、大木に守られる参道の先に、室町初期のものだという茅葺の山門があります。本堂へお詣りをしていると、雷鳴が聞こえてきました。その後、参道の途中にある林照寺でもお堂にお詣りし、「三間四面」という形式のお堂が、親鸞聖人の草庵と概ね同じくらいの規模だというご説明をいただきました。色鮮やかな天井画の意味を伺っていると、雷鳴が徐々に近づいてくる様子。ふたつのお寺を自由に駆けまわっていたやんちゃな子猫は、ちょっと大きな雷鳴に反応して、弾かれたように奥へ行ってしまいました。

親鸞聖人ゆかりの地で猫と雷雨にあう

2015年9月7日公開  2015年09月04日撮影

奈良京終 璉珹寺の女人裸形阿弥陀仏

「女人裸形阿弥陀仏」とはなかなかなまめかしい字面ですが、京終(きょうばて)にある璉珹寺(れんじょうじ)のご本尊です。裸身の仏さまは非常に珍しく、しかも女人だということで、袴を取り替える50年に1度だけ開帳する秘仏だったそうです。現在は年に1度、5月中だけの御開帳です。この日たまたま9時にお寺へ伺ったら、ちょうど開扉の時間で、朝一番で白く美しい阿弥陀さまにお詣りし、ゆっくりと拝見できました。ガイドの方々はボランティアで、仏さまのこと、お寺のこと、奈良のことを丁寧に説明してくださいました。現住職は女性だとのこと、境内やお堂のあちこちに花が生けられたり鉢に紫陽花が浮かべられたりして、落ち着いた気配が素敵でした。阿弥陀さまの開帳はまた来年ですが、璉珹寺さんでは仏前結婚式や俳句会等々、さまざまなイベントが開かれているようです。京終は、またあらためて歩きたいまちです。

奈良京終 璉珹寺の女人裸形阿弥陀仏

2015年9月3日公開  2015年05月30日撮影

丸の内で高野山体験

新丸ビルで開催されている「高野山カフェin丸の内ハウス」におじゃましてきました。トークイベントやクイズラリー、写経体験、声明ライブなど、さまざまなプログラムが用意されています。数日前にはテレビの情報番組にも取り上げられたようです。会場フロアには、高野山の楽しみ方や行き方を紹介したパネルや写真なども展示されています。高野山僧侶の藪邦彦師による「今に息づく密教」と題したトークでは、弘法大師空海の幼少期から高野山を開くに至るまでのことをメインにお話しくださいました。お大師さまがどのようにすごいのか、なぜ高野山なのかといったことを、ユーモア混じりのやさしい口調で45分。まだまだ聴きたいと思う愉しい時間でした。カフェが開かれている新丸ビル7階の飲食店では「豆」をテーマにした特別メニューも提供されいます。お寺体験のあと、精進メニューで一杯、もいいですね。

丸の内で高野山体験

2015年9月2日公開  2015年09月01日撮影

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