てらまちフォト一覧
谷中や浅草の七福神はメジャーなようですが、同じ台東区内にはもうひとつ、下谷七福神があります。こちらはエリアもコンパクトなのでお参りしやすいのではないでしょうか。その下谷七福神の大黒さんは英信寺にあり、「三面大黒天」とちょっと珍しいものです。その英信寺さん、本堂正面には大念珠が掛けられています。これも珍しいのではないでしょうか。あと10日ほどで今年も終わり。新年には初詣のあと、七福神巡りも楽しみたいですね。七福神巡りは江戸時代に盛んになり、明治時代以降しばらく廃れましたが、戦後に再開されたものもあります。近年は、地域活性化の一環で新たな七福神が作られたりもしています。七福神めぐりや札所めぐりは、観光名所や景色の良いところを通ったりするので、寺社参詣に加え、まちあるきも愉しめるわけです。平成29年のお正月休みはせいぜい3が日いう方も多いのではないでしょうか。七福神で一日てらまちあるきはいかがですか。
柑子と念珠と七福神
公開 2016年12月18日撮影
築地本願寺の銀座サロン、もう何回通ったでしょうか。今回は、「暗闇ごはん」の活動で知られる浅草緑泉寺の青江覚峰師による【日本の食文化とお寺で「食べる」ということ】を聴講してきました。【「和食」とは何か】というテーマを導入に、最終的には料理と仏教との関係にまで掘り下げるという、密度の高い1時間半でした。料理はその国の風土や文化などの写しであり、中華が「炎の料理」、フレンチが「ソースの料理」と称されるなら、和食は「水」の料理というのもなるほどと膝を打つお話でしたが、今回は料理僧が語る「和食」。七種の季節野菜の説明は阿弥陀経に展開される極楽につながり、透明な野菜のスープを糸口に我々が抱く先入観について説き、蕎麦や納豆などのお寺の名物から災害時のお寺の役目を明らかにする。「和食」とは何か、それを食する私たちの暮らしはどうか、生きるととはどういうことか、そんなことを見直し、考える機会をいただきました。
「食べること」と「仏教」と
2016年12月15日公開 2016年12月13日撮影
昨日は成道会。お釈迦様がお悟りを開かれた日として、浅草仏教会主催の成道会に伺いました。超宗派の仏教会なので、法要は持ち回りで、今年は浄土真宗大谷派の僧侶の皆さまにより営まれ、『佛説阿弥陀経』は参集者皆で唱しました(私は文字を目で追うので精一杯)。導師を務められた明順寺さまのサイトに、法要での「表白」と「和讃」が掲載されています。30分ほどの法要のあとは、「アメリカ発の仏教的生き方―日本仏教へのメッセージ」と題してのケネス田中先生による講演会。アメリカ仏教は「信じる宗教」ではなく「目覚める宗教」であるという定義づけは、非常に納得のいくものでした。現代の日本仏教に対しては、お寺を開き、人々がお寺に行く機会をつくっていくことが大事だと、田中先生は仰います。仏教徒が人口の1.2%のアメリカで生まれ育ち、研究者として、僧侶として、アメリカと日本とを比較文化的視点で客観視しながら、仏教的教義に帰着する田中先生のお話は、たいへん示唆に富むものでした。
目覚める宗教、開くお寺
2016年12月9日公開 2016年12月08日撮影
東海道線に「国府津」行きの列車があり、いつも気になっていました。東海道線ということは東海道沿い、きっとお寺があるはず!と、小田原の手前にある国府津で下車。駅前の案内板を見ると、やはり周辺にはお寺の名前がいくつか見えます。このあたりは海際を西湘バイパスが走っているので、東海道からはダイレクトに海は見えません。土蔵や木造家屋など、ところどころに残る街道の気配を眺めながら歩いていくと、やはり沿道に点々とお寺があります。特に目を引いたのは、三寶寺。東海道から少し山側に入ったところにありますが、銀杏が二本、黄色い山門のように構えています。引き込まれていくと、本堂はオープンで、NGの表示もありません。ありがたく入堂、お参りさせていただきました。ご本尊の阿弥陀三尊像にお目通りし、振り返ると、秋の陽が射し込み、銀杏の黄色が眩しく輝いていました。
海辺のまちの街道をあるくと
2016年12月6日公開 2016年12月04日撮影
先月横須賀の大光寺さんへ伺ったときは、爽やかな秋晴れでした。今回は立冬の二日後に訪問。前日は冷たい雨が降り、温暖な横須賀であっても風が冷たい朝でした。前回は境内で建物外観の撮影、今回は本堂内でのもろもろの撮影です。ふだんはお賽銭箱の手前、あるいは焼香台の前までしか立ち入ることのできない私たち一般人にとっては、非常に貴重な体験。カメラマンとともにせっせと作業を進めている途中、陽が差してきたなと振り返ると、こんな光景が目に飛び込んできました。思わず記録用のデジカメで一枚。須弥壇におわす仏様たちや日蓮上人さんは日々同じ場所にいらっしゃるわけですが、堂内に射す光に季節の移り変わりをお感じになるのでしょうか。
堂内に射すのは、季節の光か
2016年11月11日公開 2016年11月09日撮影
築地本願寺のサテライトテンプル「GINZA SALON」で、ドイツ人チェリストの尺八演奏を聴いてきました。
詳しくはこちら「てらコラム」記事をご覧くださいね。
ドイツ人仏教徒が奏でる尺八バッハ
2016年11月5日公開 2016年11月04日撮影
11月3日文化の日。東京都文化財ウィークも真っ最中ですが、定時、あるいは時間制限がはっきりしていること、日にちが集中して重なることなどから、今年は3日ははなからあきらめていました。しかし、昨日の真冬のような寒さとは打って変わって、爽やかな秋晴れが訪れた東京。本駒込養源寺で行われていた「しのばずくんの本の縁日」を目指しました。境内いっぱいに新刊本や古本などが並べられ、本好きにはたまらない空間が展開されていました。本当に、前日のような雨、気温等でなくてよかった。小一時間さまざまな棚を物色し、トータル2冊を購入。本好き、さんぽ好き、お寺好き等々、さまざまな人が楽しめる場所でした。
しのばずくんの本の縁日|養源寺
2016年11月3日公開 2016年11月03日撮影
昨日の東京はとっても寒かった!冷たい雨が降る中、東京駅すぐ近くの会議室で開かれた「プチ法話とプチ修行」に参加しました。会は「寺ネット・サンガ」の主催で、真言宗の声明を聴き、真言のぬり絵&写経、そして瞑想という内容でトータル1時間ちょっと。「心のマッサージ」というサブタイトルがついているこのプチ企画は、今回が初めての試みだそうです。今回は大阪からいらした真言宗興徳寺住職の青木隆興さんが解説を交えながら声明をお唱え、梵字の「阿」のぬり絵・写経の後、密教の瞑想「阿字観」を指導してくださいました。声明は解説と合わせても40分ほど、写経は20分ほど、瞑想も数分だったのではないでしょうか。ほんとうにプチな時間でしたが、背筋がすっと伸び、心もスッキリしたように感じました。場所は東京駅から数分の会議室。仕事帰りのひととき、映画よりも短い時間で心がほぐれたようです。
仕事帰りのプチ修行
公開 2016年11月02日撮影
深川のゑんまさまはお説法をしてくださることで知られます。法乗院のサイトには「19のご祈願に対しお賽銭を投入すると、仏様より様々な説法を聞くことが出来る」と説明があり、ちゃりーんと入れると程なく、ゑんまさまの大きな声が聞こえてくる仕組み。「家内安全」「商売繁盛」「良縁成就」等々、19の口が並んでいますが、投入したご祈願とゑんまさまのお説法の組み合わせは決まっていないのだとか。こちらの思惑がどう伝わり、叶えられるのか、どうなのか、それはまさにゑんまさまの思し召しということなのでしょうか。最初にこのゑんまさまにお参りしたときは、その声の大きさにびっくりして、お説法の内容は耳に入ってきませんでした。その後も何度かお参りしていますが、かなりの人気で、休日などはゑんまさまのお説法をいただきたい方々の列ができています。毎月 1日・16日がゑんまさまのご縁日。今度は平日の縁日に伺って、お説法をいただいてみようかな。
ゑんまさまの思し召し?
2016年10月31日公開 2016年10月29日撮影