目覚める宗教、開くお寺

2016年12月9日公開

2016年12月08日撮影

目覚める宗教、開くお寺

昨日は成道会。お釈迦様がお悟りを開かれた日として、浅草仏教会主催の成道会に伺いました。超宗派の仏教会なので、法要は持ち回りで、今年は浄土真宗大谷派の僧侶の皆さまにより営まれ、『佛説阿弥陀経』は参集者皆で唱しました(私は文字を目で追うので精一杯)。導師を務められた明順寺さまのサイトに、法要での「表白」と「和讃」が掲載されています。30分ほどの法要のあとは、「アメリカ発の仏教的生き方―日本仏教へのメッセージ」と題してのケネス田中先生による講演会。アメリカ仏教は「信じる宗教」ではなく「目覚める宗教」であるという定義づけは、非常に納得のいくものでした。現代の日本仏教に対しては、お寺を開き、人々がお寺に行く機会をつくっていくことが大事だと、田中先生は仰います。仏教徒が人口の1.2%のアメリカで生まれ育ち、研究者として、僧侶として、アメリカと日本とを比較文化的視点で客観視しながら、仏教的教義に帰着する田中先生のお話は、たいへん示唆に富むものでした。