「食べること」と「仏教」と

2016年12月15日公開

2016年12月13日撮影

「食べること」と「仏教」と

築地本願寺の銀座サロン、もう何回通ったでしょうか。今回は、「暗闇ごはん」の活動で知られる浅草緑泉寺青江覚峰師による【日本の食文化とお寺で「食べる」ということ】を聴講してきました。【「和食」とは何か】というテーマを導入に、最終的には料理と仏教との関係にまで掘り下げるという、密度の高い1時間半でした。料理はその国の風土や文化などの写しであり、中華が「炎の料理」、フレンチが「ソースの料理」と称されるなら、和食は「水」の料理というのもなるほどと膝を打つお話でしたが、今回は料理僧が語る「和食」。七種の季節野菜の説明は阿弥陀経に展開される極楽につながり、透明な野菜のスープを糸口に我々が抱く先入観について説き、蕎麦や納豆などのお寺の名物から災害時のお寺の役目を明らかにする。「和食」とは何か、それを食する私たちの暮らしはどうか、生きるととはどういうことか、そんなことを見直し、考える機会をいただきました。