てらまちフォト一覧

上野清水観音堂と十月桜

上野のお山は、かつては寛永寺の境内でした。そのため現在も清水観音堂はじめ、不忍池の辯天堂などが点在し、上野公園に趣をもたらしています。先日、打ち合わせで上野公園を通ったついでにそのいくつかをお参りしながら歩いていたら、桜が咲いているのを見つけました。検索して見つけた上野桜守の会のサイトは、昨年のもののようです。気候によって開花期はずれるのでしょうか。秋や冬に咲く種があるのは知っていましたが、実際に見るとなんだか心がわきたちます。楚々とした気配は、お堂の朱にも映えていました。

上野清水観音堂と十月桜

2014年11月14日公開  2014年11月12日撮影

11月の掲示 那珂湊華蔵院

「清く澄んだ心によって 仏の深い慈しみを 観じることができる」

出典「高野雑筆集 上」

解説はご住職が記されたのでしょうか。それを読むと、より深く、心に沁みてきます。

11月の掲示 那珂湊華蔵院

2014年11月13日公開  2014年11月09日撮影

那珂湊 華蔵院の薬師堂

今では漁港が有名な那珂湊ですが、水戸藩2代藩主の徳川光圀の別荘があったり、反射炉が造られたりと、水戸藩にとっての要地だったようです。そこに江戸時代からあるお寺が、華蔵院(戒珠山密厳寺)。境内は広く、各伽藍も立派です。那珂川のほうから歩いてきて最初に目についたのは、本堂前の小堂の赤い水煙。朱塗りなので炎のように見え、閻魔堂か不動堂かと思ったら、薬師堂でした。那珂湊は戦災には遭わなかったものの、終戦直後に大火に見舞われ、平成23年の東日本大震災でも、津波の被害に遭ったそうです。さまざまな災厄に遭いながらも、近隣の人々の信仰を集めているお寺なのだそうです。

那珂湊 華蔵院の薬師堂

2014年11月11日公開  2014年11月09日撮影

少しのことにも、先達はあらまほしき事なり

茨城県の勝田へ行ったついでに、ひたちなか海浜鉄道に乗って、那珂湊へ行ってみました。駅から徒歩数分、「まちかど博物館」と表示のある古い建物を見ていたら、さっと近づいてきた男性に「せっかくですから中に入りましょう!」と話しかけられました。そのお店の中で町の歴史や、建物の特徴などを説明していただきましたが、聞けば、ひたちなか海浜鉄道の職員さんで、鉄道+町歩きで活性化を図っているのだとか。「鶏はそこのお宅で飼ってるんですよ」「この先にあるお寺、ぜひ立ち寄ってくださいね!」と、情報もさまざま。そのあとは自分たちだけでまちあるきをしましたが、説明を聞いたおかげで理解も深まり、想像もふくらみました。

少しのことにも、先達はあらまほしき事なり

2014年11月10日公開  2014年11月09日撮影

海の上の駅 海芝浦

笙野頼子さんの「タイムスリップ・コンビナート」という小説で、海の上にある駅というものが実際にあるということを知ったのは随分以前のこと。そのモデルとなったのが、この海芝浦駅。てらまちあるきをしていると、目的のお寺や街まで連れて行ってくれる鉄道にも興味が向きます。鶴見から6駅12分。海芝浦駅は東芝関係者以外乗降できません。

海の上の駅 海芝浦

2014年11月7日公開  2014年11月02日撮影

鶴見線国道駅

大本山總持寺のある鶴見からJR鶴見線の隣駅。總持寺の入口から歩いていっても10分もかかりません。国道15号(第一京浜)と鶴見線が交わるところにあるから「国道駅」。駅ホームの下にある高架下の空間は、現役の駅ながら廃墟的な雰囲気で、昭和のままの気配を残す居酒屋が数件。一部外壁には、太平洋戦争時の機銃掃射跡も残されています。この国道駅から生麦方面へ延びる生麦魚河岸通りには、魚屋さんが軒を並べています。私が訪れた日曜日は、駅の居酒屋も、魚河岸通りの魚屋さんもお休みでした。

鶴見線国道駅

2014年11月5日公開  2014年11月02日撮影

秋の鶴見が丘總持寺へ

JR京浜東北線鶴見駅を降りると、すぐに總持寺の入口が構えています。曹洞宗大本山の總持寺は石川県能登にありましたが、明治31年に火災で多くの伽藍を焼失、明治44年に現在地へ移転したとのこと。鶴見駅の南東は広く總持寺の境内で、参道を歩き、各伽藍を見て回るだけでも小一時間かかります。この日はうす曇、木々は色づき始めたところ。足もとの掃き清められた小径に落葉やどんぐりがパラパラと落ちていきます。またひとつ、季節が進みました。

秋の鶴見が丘總持寺へ

2014年11月4日公開  2014年11月02日撮影

鐘楼門に夏の名残

先日、「猫住職」をご紹介した小田原の正恩寺は、風格ある鐘楼門が特徴。境内を辞するとき鐘楼門を見上げると、蝉の抜け殻が貼り付いていました。最後の蝉だったのでしょうか。海風にも飛ばされず、まだ残っていたのですね。門の脇には、たわわに実ったカリン。季節のバトンタッチです。

鐘楼門に夏の名残

2014年10月29日公開  2014年10月25日撮影

城下町小田原は、宿場町、寺町、猫町

お天気がいいと、海の近くに行きたくなります。城下町、そして東海道宿場町でもある小田原。地図を見ると、お城を取り囲むようにお寺があります。小田原駅のひとつ南、早川駅から歩き始めると、ほぼ海岸線に沿って走る西湘バイパスの内側に、次々とお寺が現れます。古い鐘楼門が印象的な正恩寺も、御幸が浜のすぐ近く。鐘楼門をくぐり、境内へ入ると、猫の「ご住職」がお出迎え。わがもの顔でお寺で飼われているのか、近所の飼い猫なのか、地域猫なのか。我が物顔で境内を自由に闊歩。さまざまな時代が層になって見え隠れする、小田原です。

城下町小田原は、宿場町、寺町、猫町

2014年10月26日公開  2014年10月25日撮影

昭和レトロの青梅宿を女子大生がゆくよ

「昭和レトロ」を謳う「ぶらり青梅宿」では「着物まちあるき」を企画中。そこに都内某女子大の皆さんにもご協力いただこうと、案内会が開催されたので、後ろからついていって、青梅宿をあるいてきました。この写真は、住吉神社から宗建寺さんへ向かおうというところ。「ぶらり青梅宿」は、JR青梅駅を中心に東西に長い商店街の集合体。昭和の看板建築、昭和の映画看板、蔵などが沿道に並び、そぞろ歩き、寄り道も楽しめます。横丁をちょっと入れば歴史あるお寺も点在していて、「青梅七福神」もあります。

昭和レトロの青梅宿を女子大生がゆくよ

2014年10月24日公開  2014年09月22日撮影

フリーワード検索

てら×まち×さんぽ このサイトについて