てらまちフォト一覧
文京区の小日向や春日あたりは、伝通院(家康の生母於大の菩提寺)や源覚寺(こんにゃくえんまで有名)など、多くのお寺が点在しています。地下鉄丸ノ内線が地上に現れることでわかるように、地形の起伏も大きいところで、坂めぐりも愉しめるエリアです。伝通院の隣、善光寺坂の途中には澤蔵司稲荷(たくぞうすいなり)があります。澤蔵司稲荷の別当寺である慈眼院の脇が崖になっていて、そこに「霊窟(おあな)」として稲荷が祀られています。この窪地には鳥居が林立、祠が点在し、ひっそりとした雰囲気。猫が一匹、落ち葉に馴染むように佇んでいましたが、近づいたらササッと駆けていきました。こころなしか、狐っぽかったかな。
慈眼院 澤蔵司稲荷
2014年12月8日公開 2014年12月07日撮影
国分寺市、その名の通り、かつて武蔵国分寺がありました。古代の道、東山道武蔵路に置かれた武蔵国分寺は、他の地域の国分寺よりも規模が大きいのだそうです。国指定史跡となっている現在は、地域の憩いの広場となっているようで、ボール遊びをする親子や、金堂跡の礎石に腰掛けて休む人もありました。広々とした空間は発掘が進められている途中のようですが、金堂や講堂の跡などもはっきりとわかり、在りし日の姿はどんなだったのかと、想像をふくらませてみました。 参考:国分寺市サイト
武蔵国分寺跡も落ち葉に満ちて
2014年12月5日公開 2014年11月30日撮影
上野公園の紅葉さんぽでも、と思ったらすごい人出!公園は早々に退散し、寛永寺などを眺めながら谷中てらまちさんぽでも、と歩いていたら、信号待ちでふと見ると、お地蔵さまの祠の脇に真っ白な自動販売機。近づいてみると……「え?御守り?!」。下部の貼紙には「閉門後に“御守り”が必要な方の為に設置しています。開門中は、本堂にて参拝後に堂内にてお求め下さい」と記されています。なるほど、確かにそういうニーズはあるでしょうね。とはいえやはり、御守りやお札は、開門時間中にきちんとお参りをしてから受けたいと思うのが人情、でしょうか。
発見!○○○の自動販売機があった!
2014年12月2日公開 2014年11月23日撮影
11月は酉の市。発祥として最も有名なのが浅草長國寺の酉の市ですが、東京の各地にある「おトリさま」な神社は、開運招福・商売繁盛を願う人々で賑わいます。地方出身者は東京に来て初めてこの風習を知るわけですが、住まいの近くがよかろうと思い、練馬の大鳥神社や新宿花園神社などをお参りしています。しかし、有名どころは大変な人手。それもまた愉しみではあるのでしょうが、ここ数年は雑司が谷の大鳥神社で熊手をいただいています。今年の二の酉にあたったこの日は晴れ、寒さもあまり感じなかったので、お酉様の前に雑司が谷の紅葉さんぽ。鬼子母神の参道も色づき、境内の大銀杏はお稲荷さんの鳥居と鮮やかなコントラストを見せていました。
二の酉の日、夕暮れの雑司が谷さんぽ
2014年12月1日公開 2014年11月22日撮影
四谷のお岩さんめぐりが続いたついでに、2年ほど前の写真を。実在したお岩さんのお墓は、巣鴨の妙行寺にあります。この付近は染井霊園を囲むようにお寺が数多く立地している寺町です。妙行寺はお岩さんの田宮家の菩提寺で、かつて四谷鮫河橋(現在の新宿区若葉・南元町)にあったのが、明治後期になって巣鴨へ移転したとのこと。お岩さんのお墓は境内墓地の一番奥まったところにあります。四谷怪談やそれに題材を得たお芝居などを演じる役者さんたちがこのお墓をお参りするのをニュースなどで見かけます。役者さんにはそういう存在でも、一般の方には「心願成就」のご利益があると、熱心にお参りする方もあるそうです。
お岩さんめぐりの発端 巣鴨妙行寺
2014年11月28日公開 2012年03月29日撮影