那珂湊 華蔵院の薬師堂

2014年11月11日公開

2014年11月09日撮影

那珂湊 華蔵院の薬師堂

今では漁港が有名な那珂湊ですが、水戸藩2代藩主の徳川光圀の別荘があったり、反射炉が造られたりと、水戸藩にとっての要地だったようです。そこに江戸時代からあるお寺が、華蔵院(戒珠山密厳寺)。境内は広く、各伽藍も立派です。那珂川のほうから歩いてきて最初に目についたのは、本堂前の小堂の赤い水煙。朱塗りなので炎のように見え、閻魔堂か不動堂かと思ったら、薬師堂でした。那珂湊は戦災には遭わなかったものの、終戦直後に大火に見舞われ、平成23年の東日本大震災でも、津波の被害に遭ったそうです。さまざまな災厄に遭いながらも、近隣の人々の信仰を集めているお寺なのだそうです。