4月になり、令和3年度になりました。てら×まち×さんぽの中の人=スズキは、年度末締めの業務に携わることが多く、年明けから3月末までウェブサイトの更新が疎かになっています(反省)。
そんな中、昨年後半から3月末にかけて、9か寺にてらカードをお納めしました。
(一昨年2018年のてらカードご紹介の記事はコチラ)
【真言宗豊山派 木更津+池袋6か寺】
千葉県木更津市にある光福寺の守副住職とは、「浄土双六3D化プロジェクト=ボードゲーム化」の「須弥山編」ワークショップでお目にかかったのが最初のご縁でした。このワークショップでも、仏教井戸端トークのお題法話仏教用語禁止編でも、その博覧強記ぶりに驚き、お近づきになるなど畏れ多い…と思っていたところ、守師のほうからお声がけいただき、さまざまなご縁をいただきました。
昨年初頭に、光福寺の境内整備に関することでご相談を受け(当社は土木系の建設コンサルタントです)、それをきっかけにてらカードをお勧めしたところ、木更津市内や都内の豊山派寺院6か寺分をとりまとめいただき、制作に至りました。
木更津市内にある長楽寺、光福寺、能蔵院、自性院、藍染院、東京は池袋にある重林寺です。
長楽寺はこの地域の豊山派の中心寺院で、広い境内にモダンな本堂が目を惹きますが、地形を生かした庭園も見事です。能蔵院は、守師が住職を務められています。藍染院は木更津駅近くでイベントなども多数開催されているお寺で、副住職が自性院の住職を兼務されています。重林寺は副住職が守師のお仲間で、池袋と言っても繁華街からは離れた場所にあります。いずれのお寺も観光寺ではなく、てら×まち×さんぽが応援したいと思っている、お檀家さんや地域との結びつきを大事にされているお寺ばかりです。兼務寺もあるので、突然お参りしたからといってその時に必ずてらカードをいただけるわけではないかもしれませんが、またお参りする機会が増えたと思って、あらためてお伺いするくらいの気持ちでお訪ねくださいね。
【東京・愛知・福井 ― 多地域同時多発制作!】
2020年末、札幌にある教願寺の遠島光顕さんが運営されているお寺の窓口会で、お寺と地域との協働についてお話する機会がありました。それをきっかけに2か寺から制作ご希望をいただき、さらに、わたくしスズキが毎年お正月に浄書のお手伝いに伺っているお寺を加えた合計3か寺を同時に制作しました。都県は東京、愛知、福井、宗派も真言宗智山派、日蓮宗、高野山真言宗と異なります。
この3か寺に共通しているのは、それぞれに独自の活動を活発にされていること。それはそれぞれのご住職が「自らのお寺をどうしたいかという意思」や「地域においてどうあるべきか」といった「お寺の目指す姿」を、明確にお持ちだということだと感じました。そうなると、てらカードの活用方法も、それぞれに異なるのではないかと思います。
東京は大田区山王にある圓能寺。昨年8月から、28日の不動縁日に「大森山王えんにち」を開催しています。今年は3月28日が初回で、奇数月の28日に開催されます。3月のえんにち当日にてらカードをお納めしたのですが、御護摩のあとに、参列された方々にお手渡しされたそうです。
愛知県一宮市の蓮照寺は旧街道沿いの古い町並みが残る地にある日蓮宗寺院。お寺の窓口会をきっかけに、制作させていただきました。戦国期の変遷の末に当地に創建され、400年以上の歴史を有しています。現住職の津島上人は「みなさんの心に寄り添いたい」と、お寺をサードプレイスにすべく活動されています。
福井県あわら市の安楽寺もお寺の窓口会きっかけでの制作です。現住職はコロナ禍ながら攻めの姿勢で宿坊開業、サブスクリプションサービス「あんさぶ」開始など、お寺の未来を見据えて活動されています。てらカードは、4月に開始された「あんさぶ」会員の皆さんへほかの配付物とともに送ると、ご住職からお知らせいただきました。
てらカードの共同制作は、宗派や地域による縛りはありません。ご希望がまとまれば随時制作いたします。ご興味あるお寺関係の方は、お気軽にお問い合わせくださいませ。(お問い合わせページ)