今年こそは七福神めぐりコンプリート! をめざし、1月10日の昼、友人たちと大森海岸駅に待ち合わせました。東海七福神は旧東海道に沿って、京急北品川から大森海岸付近まで、5km程の道のりになるでしょうか。最南端の磐井神社から天祖諏訪神社まで約1.5km、そこから品川寺まで1.7km、そのあとの3寺社は新馬場付近に集中しているので、道中間延びしないよう、南側から攻めることにしました。
大森海岸駅の目の前にある歩道橋を渡るとき、午前から北品川方面からめぐってきたのか、「東海七福神」の袋を提げた集団と一緒になりました。旧東海道沿いに赤い幟旗を目印に歩けば迷うはずのない東海七福神ですが、この袋を持った方々もまた、道先案内人のようです。駅からほんの数分、数百メートルで弁財天の磐井神社に到着。
本殿へのお詣りに少々並び、その後社務所の奥に祀られている弁財天にお詣り、そして社務所で御朱印をいただきました。
東海七福神での授与品は、専用の色紙、空舟(宝舟)と御神像です。団体でのおめぐりが多いのでしょう、御朱印がすべて押されている色紙や、御神体も全部揃った組舟も用意されています。今回歩いたメンバーでは、専用色紙に御朱印をいただく人、御朱印帳に御朱印をいただく人、ご利益を得たい神様のところでお札を求める人と、おめぐりの仕方はそれぞれでした。
磐井神社を後にして、第一京浜を北上します。交通量の多い道路ですが、広い歩道があるので快適に歩けます。10分ほど歩くと鈴ヶ森刑場遺跡に到達。たくさんの石碑が並んでいますが、皆感じ方はそれぞれ。「ちょっと怖い」という人もあれば、「江戸から最初の宿場に刑場があるのは、千住と似てる」という人も。ここは、背後に見える丸い屋根の大経寺の敷地のようです。
ぐんぐん北上します。途中、旧街道の面影を感じさせる建物などもあります。 木製のガラス戸と二階の銅版張りの看板建築風の建物など、かつては何かお商売をされていたのでしょうか?
スタートから45分、ようやく2か所め、福禄寿の天祖諏訪神社に到着。
こちらは長頭短身が特徴的な福禄寿。直接触れて、「幸福・財産・長寿」のご利益をいただきましょう。
天祖諏訪神社のすぐそば、なみだ橋が架かるのは立会川。京急立会川駅から旧東海道までは昭和な趣が魅力的な商店街! 駅至近には若き坂本龍馬像が。
次の品川寺まで、1.5kmほど。裏路地を歩いたり、猫をかまったり、民謡教室の音を聴いたり、力石をもちあげようとがんばったり。もう少し時間に余裕があれば、寄りたい所、食べたいもの、歩きたい小路が点在していました。
寄り道しつつも、三か所めの品川寺へ到着です。品川寺は、江戸六地蔵や品川寺大祭でもご紹介しています。七福神では唯一の戦いの神様、毘沙門天がおわします。すでに時刻は15時40分、陽射しも色づき、参拝客の姿も減ってきていました。
「大人味」とウワサの遠州家さんの閻魔いなり、この日はすでに売り切れでした。残念。
目黒川に架かる赤い橋、鎮守橋を渡ると、恵比寿の荏原神社。荏原神社は元品川宿の総鎮守です。川沿いの鳥居のところに恵比寿さまの石像がありますが、七福神めぐりの期間中は、拝殿の正面に恵比寿さんが鎮座。
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さて、目黒川も越えたし、七福神のうち半分はお詣りしたということで、「うなぎのねどこ」さんで休憩。うなどこさんはコワーキングスペースですが、七福神めぐり期間中の土日に、「うなどこ茶屋」として和菓子とお抹茶を供されていました。お菓子は地元品川の伊勢屋さんのものや金沢のもののとりあわせで、ほどよい甘さが心地よかったです。(ごめんなさい、ピンボケ・・・)
甘味でエネルギーチャージして、最後のひとふんばり、寿老人、布袋尊、大黒天をめぐります。品川宿のお不動さまとして親しまれる一心寺。ここには寿老人がおわします。整然とととのえられた境内で本堂に向かってお詣りすると、大きな鐘をゴーンと鳴らしてくださいます。寿老人は智慧の神様。同行の中学1年男子は熱心に拝んでいましたよ。
続いて旧東海道をはさんで徒歩1分、布袋尊の養願寺です。ふだんは本堂の奥に鎮座されているようですが、この日は本堂の左扉すぐのところにおわしました。にこやかでふくよかなお顔を拝しました。
16時35分、大黒天の品川神社に到着。第一京浜側から長い階段を上り、本殿の御神体の前に祀られた大黒さまを拝しまし、なんとか17時までに七福神をおめぐりすることができました。品川神社は源頼朝が創始、太田道灌、そして家康はじめ徳川家の庇護を受けた神社。葵のご紋入りのお神輿なども展示されていました。
最後に、品川神社にある品川富士に登頂! 夕焼けの反照で色づく東の空を眺めました。かつては間近に江戸湾を見渡せたのでしょう。
七福神すべての御朱印をいただいた色紙。神棚はないけれど、リビングの上のほうに飾ってご利益を享受するそうです。色紙なら押印するだけですが、御朱印帳だと墨書きからしていただくので、待ち時間が生じます。時間に余裕があるなら境内を散策して待つのもいいですが、時間が限られている場合や団体でおめぐりする場合は、色紙のほうがよさそうですね。
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