品川寺大祭 柴灯大護摩火渡り荒行

2015年9月29日公開

2015年09月27日撮影

品川寺大祭 柴灯大護摩火渡り荒行

山伏がつぎつぎと炎の上を駆けていく、火渡り荒行。

旧東海道品川宿にある六地蔵の寺、品川寺(ほんせんじ)の大祭です。成田山や高尾山でも行われるようですが、都心で間近に見られるのは珍しいのではないでしょうか。柴灯大護摩(屋外で行う護摩祈祷)が営まれたのち、炎と煙を上げて燃えた護摩木と松の枝の灰が均されます。そこに護摩木が投げ入れられ、また炎が上がったところで山伏姿の僧侶たちが渡っていきます。周りからだと本当に火の上を駆けているように見えますが、通り道は灰で、炎が出ているのはその両側。その後、火を落ち着かせてから、来賓、一般の参拝客も渡ります。私も裸足になり、ほの温かい灰の上を渡りました。現世利益の密教儀式。熱湯も煙も炎も灰も、すべてご利益があるとのこと。間近で体験した我々には、どんなご利益がもたらされるでしょうか。