小石川傳通院の目の前に、福聚院というお寺があります。幼稚園も併設する境内におわすのが、このとうがらし地蔵。写真では切れていますが、左側には「せきどめ子育地蔵尊」と記されています。文京区のサイトによると、「明治の中ごろとうがらしの好きなおばあさんが持病のぜん息に苦しんでいたが、医者からとうがらしを止められていたにもかかわらず食するうちに亡くなった。そこで近所の人があわれんで地藏尊を造りとうがらしを供えた」とあります。近くの源覚寺におわす「こんにゃく閻魔」のほうは、願掛けして目が治ったおばあさんが好物のこんにゃくをお供えしたという縁起ですから、ずいぶんと違いますね。
傳通院も源覚寺も、文京朝顔・ほおづき市の会場ですが、今年は中止。梅雨が明けるか明けないかのこの時期に、春日~小石川付近のいくつかの寺社を巡るのが恒例になっていたのでちょっと寂しいですね。
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