江戸と東京はつながるのか?|船上茶会

2016年5月9日公開

2016年04月30日撮影

江戸と東京はつながるのか?|船上茶会

GW期間中、日本橋界隈と増上寺で開催されていた寺社フェス「向源」。100以上用意された体験プログラムの中でも人気だったという「日本橋船上茶会」に参加しました。日本橋を出発して、まずお菓子が配られ、その後順番にお茶が供されました。季節のお菓子は兜、お茶は日本橋の老舗山本山さんのもの。後半はお茶や日本橋の歴史などの解説を聞きながら、日本橋川、亀島川をゆったりとクルーズ。頭上にのたうつような高速道路、目の前に次々と現れる橋や水門、沿川に迫る建物群、そしていきなり開ける隅田川。これが今の「東京」。お茶は臨済宗の宗祖栄西が中国から日本に持ち込んだといわれます。京都宇治がお茶の産地となったのも、明恵上人によるとされています。お茶とお寺との間には、密接な関係があったのですね。江戸の頃には、庭園の池に舟を浮かべてお茶を嗜むという贅沢もあったとか。現在の東京真っ只中で時代を超えて伝統文化に触れる、不思議な体験でした。