世界の祈りと日本の祈り

2016年5月10日公開

2016年05月02日撮影

世界の祈りと日本の祈り

寺社フェス向源の目玉プログラム、声明公演。昨年は増上寺のホールで拝聴しましたが、今年はCOREDO室町の日本橋三井ホール。5月2日は、ピーターバラカンさんが紹介する世界の宗教音楽とのコラボ企画でした。一神教から多神教、中東からアフリカ、南米、中米へと音楽の伝播をたどっていく見事な流れ。宗教に対して客観的な態度でのレクチャーで、純粋に音楽として楽しめました。その、地球と時代をたどる音楽を聴いた後に、声明です。日蓮宗の木剣加持(ぼっけんかじ)、天台宗の梵唄(ぼんばい)等、真言宗の観音経と、三宗派でひとつの儀式として構成されていました。写真は木剣加持の後半、仏様においでいただくための場とそこにいる我々のお清めのため、日蓮宗の僧侶が会場の各所で祈祷を行っている場面。ステージからのほの灯りによる大きな影が、まるで仏様がおいでになったかのように感じた幻想的な光景でした。