ローカルの飯坂電車に乗り、終点の飯坂温泉駅まで。飯坂は芭蕉も訪れたことのある温泉の町。それ以上の認識は何もなく歩き始めましたが、坂が多く、うねった道や階段をたどっているうちに、少しずつ町の骨格が見えてきました。高台の公園には「城跡 古舘」の説明板。伊達氏(後に改姓して飯坂氏)が、平安末期から約300年にわたり居住したと記されています。城の北東に寺社がいくつかあるようなので、坂を下りてみます。最初に出会ったのがこの満願寺。「信達三十三観音」とあるので、小さなお堂には観音様がおいでなのでしょう。その脇にいらしたのが、このお地蔵さま。ずいぶんと大変な目に遭われたようで、あちこち継いであります。両手ともコンクリートで恐らく当初とはまったく異なる形のように見えます。無住寺のようで何かを訊ねることはできませんでしたが、強く印象に残るお地蔵様でした。飯坂は温泉だけではなく、奥深い歴史を秘めた町のようです。
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