一昨日ご紹介した佃島の盆踊り、昨夜から始まりました。佃島の盆踊りは海難事故などでの無縁仏を供養するもの。太鼓ひとつと唄い手ひとりが乗るだけの櫓と、精霊棚が設けられただけのこざっぱりとした場。唄は独特のしゃがれ声でなんと唄っているのか聞き取れません。「えろくに えろくしん えなかむつまじく」「えくには えくぼんの えじょうどにうまれ」 ― あ、数え歌だ。 「…八に八大地獄へ落ちず 九には九品の浄土に生まれ 十で十法の成仏助け…」 一節ごとに「エ」をつけてリズムを取っているんですね。 「踊れ人々供養のためじゃ 恩を思えば信心しやれ 仏たのめや南無阿弥陀仏」 この唄と太鼓を聴いていると、自ずと体が動いてきます。「供養ですからね、踊ってください」と声をかける人があります。たまたま通りかかった人も、外国人観光客も、踊りの輪に引き込まれていきます。佃島盆踊りは7月15日まで。
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