愛宕下の閻魔大王と猿たち

2017年7月18日公開

2017年07月16日撮影

愛宕下の閻魔大王と猿たち

とっくに梅雨は明けているのか、それとも空梅雨なのか、この三連休も猛暑が続いた東京。今年の夏の閻魔賽日はこの三連休にぴったりはまり、北千住の勝専寺の人出は想像に難くないわけで、暑い上に人混みかと考えるだけでぐったり。できればおちついてお詣りのできるところを…と、愛宕神社の近くに「石造閻魔王像(こんにゃく閻魔)」を発見。こんにゃく閻魔といえば、春日の源覚寺が有名ですよね。愛宕下興昭院の石造閻魔は、通り向かいの栄立院にあった木造閻魔と対で正月の閻魔詣ではあったようです。今はお堂に収められている閻魔像、顔の欠けなどを見るとおそらく長年屋外で風雨にさらされていたのでしょう。興昭院のすぐ隣もお寺で、「さる寺 栄閑院」と掲げられています。境内へ入ると「猿塚」の石碑、狛犬のように鎮座する猿の像、本堂の彫刻にも猿。狛猿などは高村光雲の老猿さながらの貫禄。愛宕下の塔頭群、歴史とともに見ていくと、いろいろ楽しみがありそうです。