愛宕ビジネス街の寺町

2016年8月22日公開

2016年08月21日撮影

愛宕ビジネス街の寺町

愛宕といえば神社が有名ですが、愛宕山の麓は実は寺町。曹洞宗のお寺が多いようです。場所柄、再開発による高層ビルが林立するエリアで、お寺の背後には必ずどこかのビルがニョキっと姿を見せ、振り返るとビルの合間に東京タワーが見えるといった具合。写真の青松寺は愛宕神社南に続く丘陵地に位置し、一帯は愛宕グリーンヒルズとなっていて、山門を仰ぐとその両側に2棟のタワーを従えているように見えます。もともと室町時代の文明8年(1476)太田道灌により麹町で開創され、家康による江戸城の外堀整備の際に移築されたとのこと。この辺りの寺町はそうやって形成されたのかもしれませんね。虎ノ門から神谷町あたりは一大ビジネス街。四天王像が安置された大きな山門をくぐり、境内へ歩を進めると、通りの車の走行音が届かず、盛大な蝉の声に包まれました。このあたりで働いているなら、お昼休みなどにお参りして一息つけるかも、と想像しました。