府中市美術館で開催中の「ほとけの国の美術」は、前期後期で大幅に作品が入れ替わるということで、4月上旬と下旬の2回、観に行きました。白隠の「すたすた坊主」や春叢紹珠の「皿回し布袋図」など、脱力系の禅画にゆるっとさせられた前期。4月上旬はちょうど公園内の桜も見ごろで、美術館も賑わっていました。後期は4月末日、大型連休の中休みの平日でゆったりとした雰囲気の中、たっぷりと極楽と地獄を堪能。二尊院の「二十五菩薩来迎図」も間近で拝見できましたが、後期の目玉はなんと言っても金沢市照円寺の「地獄極楽図」でしょう。源信和尚の肖像を含む18幅、みっしりと六道が描かれています。ロビーでは絵解きの映像も流されていますが、やはりここはじっくりと現物を楽しみましょう。
府中市美術館「ほとけの国の美術」は5月6日まで。
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