昨夜は結構な雨。雨上がりの朝、少しひんやりする深川の寺町をさんぽ。清澄白河駅から徒歩数分、深川資料館通りから少し南にあるのが、家康の側室阿茶局(あちゃのつぼね)ゆかりの雲光院。本堂には疫病除けの蘇民将来子孫家門注連縄や京都大原三千院の角大師護符が飾られています。いつもは本堂前で手を合わせて失礼するのですが、今朝はお不動さまや墓碑などの石造物が目に入り、近づこうと思ったら……その手前で瑞々しいサクランボに目を奪われました。色濃い葉の合間に、黄色から深紅のグラデーションを見せる桜桃。思わず美味しそう!と口に出しそうになりましたが、既に鳥たちがついばんだ様子。ところどころ種だけが残っています。お寺でサクランボといえば、太宰治の墓がある三鷹の禅林寺を思い出します。桜桃は夏の季語。立夏は五月五日。桜桃忌も六月です。今年は開花が早かった分、実が生るのも早いのかもしれませんね。
<< 次のてらまちフォトへ
前のてらまちフォトへ >>