神田川は面影橋近くにある南蔵院は、どの季節に行ってもお花であふれています。8年前、2012年の今日は枝垂れや八重など桜が満開でした。南蔵院の縁起や江戸時代の様子は、境内の説明板にわかりやすく記されています。
「真言宗豊山派に属し、大鏡山薬師寺南蔵院という。寺伝では、開山は室町時代の円成比丘(永和2(1376)年寂)とされる。本尊の薬師如来は奥州藤原氏の持仏といわれ、円成比丘が諸国遊化のとき、彼の地の農家で入手し、奉持して当地に草庵を建て安置したのが開創であると伝えられる。正徳6(1716)年の「高田村絵図」には、境内部分に「薬師堂」・「南蔵院」の文字の他、山門、薬師堂と思われる建物、および樹木三本が描かれている。また、江戸時代の地誌にも紹介されており、『江戸名所図会』や『新編武蔵風土記稿』では、徳川三代将軍家光がしばしば訪れたと記している。」(豊島区教育委員会による説明板より抜粋)
名所図会に記された鶯宿梅は家光自らが植えたとされているようです。境内の梅、桜などの花木の他、本堂前面の階段にはたくさんの鉢植えが置かれ、丁寧に手入れされて季節ごとに寺内を彩っています。
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