朝の光射す深川寺町

2020年4月16日公開

2020年04月15日撮影

朝の光射す深川寺町

昨日は門前仲町の地名の由来に関連する永代寺での一枚をアップしましたが、今日は深川寺町の一角、増林寺です。増林寺の正面は清澄通りから少し入ったところにあり、モダンな建物が目を惹きます。江戸切絵図の本所深川絵図を見ると、陽岳寺、法乗院、玄信寺、真行寺、海福寺、増林寺、惠然寺、正覚寺と並んでいます。江東区の『江東区のあゆみ 江戸から平成』によると、法乗院、正覚寺が寛永6年(1629)の創立、陽岳寺が寛永14年(1637)の創立とあり、深川寺町の成立は寛永のころのようです。増林寺の隣の現在明治小学校となっている場所にあった海福寺は、現在目黒の五百羅漢寺の隣に移転しています。このあたりは大通りが通っているとはいえ、もとはてらまち、一歩入れば静かな雰囲気の住宅街となっています。すぐそばを仙台堀川が流れるなど、江戸の名残は街の区画にも残されています。丁寧に整えられた増林寺の境内では、鉢植えの藤が満開です。