春彼岸中日の青空

2020年3月21日公開

2020年03月20日撮影

春彼岸中日の青空

お彼岸中日、陽気につられて電車に乗り、行ったことのないまちへ。「浜川崎」という終点だけど終点じゃない駅、まわりは鉄鋼のまち。工場街を想像したら、住宅街があるし、大きな病院もある。いわゆる企業城下町だったようです。昭和な風情の残るまちのマーケットで調達したお昼を公園で食べようとすると、隣はお寺。お彼岸中日でひっきりなしにお墓参りらしき人々が出入しています。真観寺は真言宗智山派、814年の創健というたいそうな古刹。工業地帯だし、新しい埋め立てかと思ったらそうではなく、古くは多摩川のデルタ地帯で貝塚もあることから、相当古くから陸地だったようです。ふと足下を見れば、公園の土にも貝殻が混じっています。古代、中世、近世、昭和と土地の歴史を思いつつ、土地の総菜屋さんのお弁当を味わいながら、お寺の上に広がる青空と新緑を楽しみました。