六地蔵寺、という名前が気になって水戸へ。水戸駅からバスに乗り、その名も「六地蔵入口」停留所で下車、のどかな田園風景の中をゆくと、そのお寺がありました。閉門に近い時間で夕暮れが近かったこともあり、お詣りの方もまばらでしたが、樹齢千年を超えるスギや八百年のイチョウ、そして咲いていればさぞ華やかであろう枝垂桜など、広い境内には多くの木々が枝を振るっていました。本堂、地蔵堂にお詣りし、地蔵堂の裏手に回りこむと、戦没者供養塔のこんもりとした盛り上がりがあり、その下は胎内くぐりと案内されていますが、もしかして防空壕だったのでは?と思わせるつくりです。供養塔の周辺には大小さまざまなお地蔵さまがおわします。ふと見ると、まるでお地蔵さまのひとつであるかのように、猫がじっと佇んでいます。近づいても逃げません。猫住職さま、おじゃましております、とご挨拶して、お寺をあとにしました。桜の時期にお詣りしたいお寺が、また増えました。
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