東京国立博物館で開催中の特別展「仁和寺と御室派のみほとけ」へ。創建以来歴代天皇の厚い帰依を受けた仁和寺には、歴史的・芸術的価値の高い書や彫刻が数多く残されています。今回の展覧会には、秘仏や国宝などが一堂に会するわけですが、中でも葛井寺(ふじいでら)の千手観音菩薩像が話題。千手観音は腕1本につき25の世界を救うということで40手で1000を表すのですが、この観音さまには1041本の腕があります。これは2月14日からの後期展示でおでましになりますので、まだおあずけです。前後期通じての圧巻はやはり仁和寺の観音堂の再現。通常は一般非公開のところで、しかも写真撮影可、と太っ腹!基本的には日本の展覧会は撮影不可ですが、近年は一部撮影可能なコーナーが設けられることが増えてきました。貴重なお像や空間を自分のために残すことはできても、やはり、自分の目で見て、感じて、心に残る、ということのほうがうれしいように感じ、しばらく正面の壁際に佇んでいました。
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