牛込柳町にある火伏大黒天経王寺の互井観章住職による法話会におじゃましてきました。この日のテーマは「落語と仏教―地獄八景」。上方落語の「地獄八景亡者戯(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)」で語られる地獄の様子と、日蓮『十王讃歎鈔(じゅうおうさんだんしょう)』に記された死後の世界との比較です。落語は面白おかしく、経典ではしっかりとまじめに死後の世界や「あの世」への段取りが述べられます。地獄の姿が経典や落語に表されてきたのは、死後至る境地に影響するから生前の功徳が大事だということを衆生に伝えようとしたのでしょう。とはいえ「地獄八景」に登場する若旦那のように、地獄とはどんなところか、閻魔様はどんなお顔をされているのか、怖いもの見たさが勝るのでしょうか。7月16日には半年に一度の閻魔縁日もあります。三井記念美術館では「地獄絵ワンダーランド」展が始まりますよ。
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