この週末、目黒区の祐天寺で、祐天上人三〇〇年御遠忌の記念行事が行われました。祐天寺の開山祐天上人は岩城郡四倉村(現福島県いわき市四倉)出身で、徳川家の帰依を得て、増上寺住職となった方。平素は穏やかな祐天寺ですが、記念行事の3日間、とりわけお練りや大法要のあった14日は境内には大勢が集まっていました。お練りには祐天上人像もご参列、僧侶のほか、木遣、寺侍、稚児などがそれぞれ数十人ずつの大行列でした。行列が境内に入ると、本堂前で祐天上人が広めたという「じゃんがら念仏踊」が奉納され、その後報恩地蔵開眼法要となりました。本堂から雅楽の音色、多くの僧侶による読経の声が流れてくる中、除幕。真新しいお地蔵さまがお目見えしました。地蔵堂では3日間限りで2体の祐天上人本地地蔵菩薩像が特別開帳。それぞれ祐天寺と松本生安寺に安置されていて、220年ぶりのご対面。どちらも厳しい眼差しながら、美しいお姿と感じました。
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