片瀬の龍口寺で行われた仏前結婚式。檀信徒さん向けの講習会のプログラムのひとつとして行われた模擬挙式とはいえ、新郎新婦役のお2人も実際のご夫婦で、式長等を務められた方々も本物の僧侶の皆さまです。山門から境内を進み、檀信徒さんで埋め尽くされた本堂へ入場、日蓮宗の正儀に則り、厳かに執り行われました。最近は結婚するカップルの半数程度しか式を挙げないのだとか。挙式をしない理由は「誰のためか、何のためかわからない」というもの。仏式では、祭壇の前に卒塔婆が置かれ、杯礼(三々九度)、念珠授与等が行われます。卒塔婆=ご先祖様に報告し、杯礼で両家のご縁を結び、念珠で仏さまとのご縁を結ぶという意味があるそうです。当日配付された式次には、我々が誰かと共に今を生きていることの有り難さが綴られていました。仏前で結婚式ができるとは思ってもいなかった檀信徒さんも多かったようでした。神前式もキリスト教式もいいけれど、2人が一緒になる意味と、周りへの感謝を思うと、お寺での結婚式もいいですね。
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