盛岡市内曹洞宗の古刹・報恩寺に五百羅漢があると知り、伺いました。杉木立の先に立つ山門の気配に圧倒されながら参道を進んでいくと、左手にあるのが羅漢堂。まずは正面の本堂にお参りしてから回廊を通って羅漢堂へ。羅漢堂の入り口は土蔵のような造り。そこをくぐるとき、「おぉ」と声を漏らしてしまいました。この羅漢堂は「華厳殿」。釈尊のさとりの世界を示したのが華厳経で、そこに表された大宇宙を華蔵世界、華厳法界というそうです。つまり、仏教の世界観が堂内に展開されているわけです。ラッキーなことにほかに参拝者がなく、正面に座し、空間全体をじっくりと味わうことができました。画像手前は正面中央の盧遮那仏の左に立つ求法者八歳竜女。前へ進もうとするエネルギーを感じます。右には善財童子が立っています。堂内は撮影可。
参考:報恩寺配付リーフレット
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