祐天寺は江戸時代中期に創建された浄土宗寺院。開山とされている祐天上人は、現在の福島県いわき市四倉の出身で、桂昌院(綱吉の母)の帰依を得て、伝通院住持、芝増上寺大僧正となった高僧です。祐天寺は上人の死後に高弟祐海が念仏道場を建立、祐天を開山としました。江戸時代は制約があって新たな寺院の建立はなかなかできませんでしたが、綱吉・家宣ら将軍やその大奥からの帰依を得たことから、このような大寺院の建立が叶ったようです。お寺は東急東横線の祐天寺駅から徒歩10分ほどの場所にあり、住居表示は中目黒5丁目。目黒区祐天寺の住居表示はお寺の前の駒沢通りと東横線に挟まれたエリア。地名としての祐天寺も比較的新しいということですね。上・中・下に整理されている目黒ですが、村だったころの名残を旧地名でたどるのも、また面白いですね。
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