正月2日・3日、大田区大森にある圓能寺さんで新春大護摩祈願に参列する機会をいただきました。真言宗の法要は大太鼓を打ち鳴らす迫力あるもので、導師様が火を熾すお手許の動きも間近で拝見でき、非常に貴重な体験でした。お護摩のあとの法話で印象に残った言葉を。
実にこの世においては、怨みに報いるに怨みをもってしたならば、ついに怨みの息(や)むことがない。怨みをすててこそ息む。これは永遠の真理である。
この法話をなされた副住職の照和さんは、昨年の漢字が「安」であったこと、「安心」がもとは仏教の「あんじん=信仰や実践により得られる心の安らぎ」であることから始め、この怨みについて説かれました。一人ひとりの心の安寧は、周りの人々との関係であったり、所属する組織や社会であったり、広くは世界状勢にも影響されることでしょう。新年から、心に留めておきたい言葉に出会いました。
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