遊行寺の銀杏と空也像

2015年12月10日公開

2015年12月06日撮影

遊行寺の銀杏と空也像

藤沢の遊行寺へ、特別展「国宝 一遍聖絵」を観にいきました。藤沢は東海道の宿場町、そして遊行寺の門前町として栄えた町。東海道から延びるまっすぐな参道は緩やかな上り坂。境内にたどり着くとそこには見事に色づいた大きな銀杏が青空に映えていました。この日はフリーマーケットが開かれていて、銀杏の下にもアクセサリーや古道具、野菜などがずらり。本堂からは法事の読経の声。お目当ての特別展の会場に入るとすぐ、空也像がありました。 山田太一さんの小説『空也上人がいた』を読んでから、六波羅蜜寺へ行ってみたいと思っていましたが、遊行寺にもあったとは! 空也上人と一遍上人とは時代は異なりますが、日本各地を遊行した点が共通しています。像の口から六体の阿弥陀像が吐き出されています。「南無阿弥陀仏」という念仏に仏性が宿ることを象徴的に表したのでしょう。

特別展「国宝 一遍聖絵」は、12月14日まで。