移転、移築…歴史の奥を感じる黄檗宗のお寺

2015年1月19日公開

2015年01月11日撮影

移転、移築…歴史の奥を感じる黄檗宗のお寺

五百羅漢寺へ向かっていると、その並びにもお寺がありました。黄檗宗の海福寺です。東京では黄檗宗のお寺は珍しいかもしれません。黄檗宗の公式サイトで検索すると、ヒットしたのは13件。万治元年(1658)江戸深川に開創、明治43年(1910)に現在地へ移転、写真の四脚門は明治後期に新宿区上落合の泰雲寺(現在は廃寺)から移築とのこと。四脚門の手前には「文化四年永代橋崩落横死者供養等」が、境内には武田信玄の屋形に置かれてあったと『江戸名所図会』に記された九層の塔があります。冬の日差しの中、境内は穏やかな気配でしたが、長い歴史の中には、さまざまなことがあったのでしょうね。