坂の上と下に設置された説明サインには「俗に袖摺坂と呼ばれ、両脇が高台と垣根の狭い坂道で、すれ違う人がお互いの袖を摺り合わしたという(『御府内備考』)」とあります。撮影ポイントは箪笥町側、坂を上れば横寺町。地名の通り、神楽坂上のお寺が多く立地しているてらまちです。「袖振り合うも多生の縁」の「多生」は仏教用語。「何度も生まれかわって多くの生をうけること」で、「多生の縁」とは「前世からの因縁」の意味だとか(参考『岩波仏教辞典 第二版』)。「他生(前生・来世や後生・来世など、今生以外の生)」「多少」などと誤記が多いことわざですが、意味を知れば間違えなさそう。袖摺坂で袖を振り合う方とはさらに深い縁が……なんてこじつけでパワースポット化したりして?!
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