火伏せ大黒の燃えるようなもみじ

2014年12月22日公開

2014年12月20日撮影

火伏せ大黒の燃えるようなもみじ

東京は、12月半ばを過ぎてもまだ紅葉を愉しめます。新宿から神楽坂方面へ歩いていたら、真っ赤なもみじが目に飛び込んできました。牛込柳町の交差点そばにある経王寺です。地形のアップダウンのため、道路に沿って石積みがあって、その上にお堂があります。ここの大黒堂におわすのは「新宿山之手七福神」の大黒天。境内掲示によると、慶長三年(1598)に甲斐国身延山より移され、度重なる火災にも焼け残ったことから「火伏せ大黒」として崇敬されている、とあります。大黒堂の提灯にも「火防祈願」と見えます。ふだんはご開帳の際しか拝めない大黒様ですが、この日は年末の煤払いだったようで、本堂のご本尊の前に鎮座。ご尊顔を拝することができました。