谷中の旧平櫛田中邸で「田中邸を味わう日」と併せて「お道具転生バザー」が開かれていました。バザーが13時からという告知でしたので、故立川談志師匠「お墨付き」ランチで腹ごしらえしてから、谷根千散歩スタート。この日は陽射しが厳しいけれど、カラッとした風が心地よく、へび道や三崎坂、築地塀の観音寺脇など、穏やかな寺町のみちをゆるゆると楽しみました。桜の緑陰豊かな谷中霊園を通り抜け、霊園に接する住宅地に建つ田中邸へたどりつくと、すでに大勢の方が邸を味わっていました。1階のアトリエや台所などを拝見してから2階に上がると、座敷の窓は素晴らしい霊園ビュー！しかも心地よい風が通り抜ける憩いの空間。雪見障子や建具などをじっくり拝見。お道具のほう目当てで伺ったのですが、すっかり田中邸を味わっていました。昨夏、藝大美術館での展覧会で田中の作品群を鑑賞しました。あの力強い作品がこんな穏やかな場所から生まれたのかと、不思議な感慨を覚えました。