寺×ガムラン×能

2015年10月13日公開

2015年10月09日撮影

寺×ガムラン×能

四谷にある東長寺の本堂で、ガムランと能楽のコラボレーション作品を鑑賞。ガムランはバリでも寺院で行われることが多く、私も10年以上前ですがバリ旅行の際に毎晩あちこちの寺院へ行ってさまざまなガムランを観覧しました。バリはヒンドゥー教で、ガムランは神々に捧げられ、その内容も土着の物語や神々を描いたものだったりします。今回の演目は「月蓮雫(げつれんな)~スタソーマ物語より~」。須弥山での修行、インドラ=帝釈天による救済への導きなど、バリの伝説と仏教とが結びついた内容で、主人公の王子スタソーマを演じたのが能楽師・津村禮次郎氏でした。ガムランの打楽器と大鼓(おおつづみ)、バリ舞踊の唄と能の謡、異なる文化芸能が素晴らしく融合していました。
今回は「『回向 ―― つながる縁起』展」のイベントとして行われたものです。素晴らしいものを拝見できる機会に恵まれました。