茨城県笠間市の稲田は、浄土真宗の宗祖親鸞聖人が草庵を結び、20年ほど暮らした場所。現在は稲田禅坊西念寺となっているその地を訪ねてみました。出稲し、色づくのを待つ田んぼに囲まれ、大木に守られる参道の先に、室町初期のものだという茅葺の山門があります。本堂へお詣りをしていると、雷鳴が聞こえてきました。その後、参道の途中にある林照寺でもお堂にお詣りし、「三間四面」という形式のお堂が、親鸞聖人の草庵と概ね同じくらいの規模だというご説明をいただきました。色鮮やかな天井画の意味を伺っていると、雷鳴が徐々に近づいてくる様子。ふたつのお寺を自由に駆けまわっていたやんちゃな子猫は、ちょっと大きな雷鳴に反応して、弾かれたように奥へ行ってしまいました。
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