令和3年の節分は、124年ぶりに2月2日だったということで話題になりました。立春が2月3日となったのも、124年ぶりということになりますね。124年前の1897年(明治30)6月10日には、古社寺保存法が制定されています。その後1929年(昭和4)施行の旧国宝保存法に、さらに、1950年(昭和25)の文化財保護法へと引き継がれます。てらまちさんぽしていると、「国宝」や「旧国宝」を名乗る建造物や宝物に出会います。こうした法律の変遷により、国宝指定が変更になったケースが多々あります。写真の高幡不動の山門の奥にある不動堂は現在は重要文化財ですが、かつては国宝だったと、境内の掲示にあります。
山門に掲げられた「立春大吉」は、縦書きすれば左右対称、入ってきた鬼が門をくぐっていなかったと勘違いさせ、出ていくようにするためだとか。立春に掲示し、翌年の立春に更新するそうです。コロナ禍で「蘇民将来」や「久松留守」などのお札が注目されましたが、これらも言霊の国ならではの風習なのかもしれませんね。
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