東京タワーの麓で愉しむ聲明と雅楽

2019年12月4日公開

2019年11月29日撮影

東京タワーの麓で愉しむ聲明と雅楽

いい肉の日&プレミアムフライデーだった11月29日は、増上寺で開かれた縁山流聲明と雅楽の夕べへ。まもなく師走という週末の夜、浜松町から増上寺へ至る道を往く人々の足は心なしか急いているように感じました。しかし、増上寺三門を入るとその気配はなく、広々とした空間に大殿とスカイツリーがおおらかに浮かび上がっていました。会場の大殿内に用意された椅子にはほぼ満員の観覧者。開会すると、それまでざわついていた堂内は厳かな雰囲気に。声明、舞楽、管弦、それぞれ数曲ずつ。今年の7月、茶坊えにしの雅楽の会で間近に鑑賞する機会がありましたが、今回は本山の本堂で、奏者演者の人数も多く、音の厚み・余韻のふくらみに耳を預けました。浄土宗の聲明(声明)は初めてでしたが、独特の節回しが面白かったです。この公演は、毎年同じ時期に開かれています。来年も楽しみです。